凸版印刷のクラウド型製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」、装置の稼働管理サービスを提供

　凸版印刷株式会社は13日、クラウド型製造DX（デジタルトランスフォーメーション）支援ソリューション「NAVINECTクラウド」において、製造現場の装置の稼働状態やロス内容を正確に把握可能にする「稼働管理」サービスを追加し、同日より提供開始すると発表した。

　NAVINECTクラウドは、製造現場のデジタル化を支援するオンプレミス型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT」の主要アプリケーションを、より幅広い顧客に手軽に導入できるよう汎用化し、クラウド上で提供するサービス。「工程管理」「在庫管理」「帳票管理」といったサービスがすでに提供されている。

　今回、そのラインアップに追加された「稼働管理」サービスは、装置と連携した実績情報の収集、および収集情報の集計・参照を行うもので、装置の稼働記録の入力をシンプル化するとともに、実績集計をアプリケーション側で担うことにより、製造現場の負荷軽減にも貢献するという。

　具体的には、簡単な画面操作で稼働予定・実績、イベント、および運転・休止の情報、ロス内容等の記録が可能なほか、CSVファイルや装置連携による各種情報の取り込みにも対応する。記録した内容は、社内・在宅問わずどこからでも確認でき、見える化・分析基盤「NAVINECT インサイト」の参照・集計レポートを活用すれば、より多角的に実績確認を行えるほか、管理者の承認作業も実施できるとした。

　さらに、CSVファイルで出力して2次加工できるため、カイゼン活動やTPM（Total Productive Maintenance）活動の推進も役立てられる。

稼働の予定と実績、イベントを時系列に表示する稼働一覧画面

運転・休止の情報、ロスの内容を登録する稼働内容/イベント記録編集画面

　なお管理項目の設定は自由に行え、あらかじめ登録されている、製造現場における7大ロス（故障ロス、切変調整、治具交換ロス、立ち上げロス、チョコ停・空転ロス、速度低下ロス、不良手直しロス）だけではなく、各現場にあわせて詳細な内容を追加登録できるので、より精度の高い稼働実績の管理に対応する。

　価格（税別）は、「稼働管理」サービスのみ利用する場合（スタンダードプラン）で、月額14万円から、全サービスを利用する場合（プレミアムプラン）が月額20万円から。いずれの場合も、別途、初期費用が必要になる。