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凸版印刷、複雑な製造工程にも対応する製造DXソリューション「NAVINECT」を提供

 凸版印刷株式会社は22日、複雑な製造工程にも対応する製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」を、4月から提供開始すると発表した。

 NAVINECTは、凸版印刷の自社製造拠点で長年行われてきたデジタル化の中で生み出された数々のシステム・ノウハウを活用し、製造工程のデジタル化による生産性向上、品質向上、作業効率化を実現するソリューション。

 凸版印刷の製造現場では、情報系、生活・産業系、エレクトロニクス系など幅広い業種のオーダーメイド品に対応するため、プロセスが複雑で統一できない特徴があるという。ソリューションでは、その製造現場での実践の中で生み出されたアプリケーション群とデジタル化ノウハウを活用し、業種限定することなく、顧客それぞれの課題に合わせて、システムの設計、開発、導入・運用、サポートを、最適な形にカスタマイズして提供する。

 IoTソリューションにより、ヒト・装置から情報を取得し、最適な工程管理を実現。その管理情報をマルチデバイスで見える化することで、製造現場カイゼンのPDCAを高速かつ効果的に回すことを可能とする。また、製造現場での長年の実践で生み出されたアプリケーションを、「製造情報管理」「ヒト作業効率化」「帳票デジタル管理」など10カテゴリに分け、それぞれ異なる顧客の課題に合わせて、個別もしくは組み合わせて提供する。

 ITをはじめ設備や生産技術にも精通した経験豊富なエンジニアが、課題発見からデジタル化のロードマップ作成、システム開発、導入・運用サポートまで、トータルにサポート。また、個人情報を含む機密情報を管理する高度なセキュリティ技術を用い、安心・安全なシステム構築と運用を実現する。

 凸版印刷では、NAVINECTを製造業を中心にさまざまな企業に対して拡販し、2021年度に関連事業を含め、150億円の売上を目指す。また、今後、デジタル化した製造現場の情報をもとに、企業間や消費者までサプライチェーン全体のDXを実現することで、バリューチェーンの最適化に繋がるソリューション・サービスを開発・展開していく。