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凸版印刷、金型管理に求められる機能をパッケージ化したソリューション「金型管理DX」

所在や使用履歴の管理業務を省力化

 凸版印刷株式会社は24日、製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」において、金型に代表される、型治具の管理・運用業務を支援するサービス「金型管理DX」を開発したと発表した。2月下旬より本格的に提供を開始する。

 NAVINECTは、製造現場のデジタル化を支援するオンプレミス型の製造DX支援ソリューション。その主要なアプリケーションを、より幅広い顧客に手軽に導入できるよう汎用化してクラウド上で提供する「NAVINECTクラウド」や、生産装置/エッジデバイスのデータを自動的に取得し、データをエッジサーバーで高速処理し活用することにより、現場改善に寄与するアプリケーションパッケージ「NAVINECTエッジ」、これらで収集したデータを管理・分析するための基盤提供や、分析・施策立案をサポートする「NAVINECTインサイト」なども提供されている。

 今回提供される「金型管理DX」は、金型管理にかかる負担を軽減するソリューションで、NAVINECTクラウドをベースに、NAVINECTエッジ、NAVINECTインサイトなどの機能を組み合わせて提供される。

 このソリューションを導入し、あらかじめ登録した金型の個体情報をもとに、金型の移動先や保管場所をデジタルで一元管理することにより、金型の探索時間や手書きによる管理台帳の作成時間を削減できるのみならず、登録された在庫情報をもとに、効率的な棚卸作業を可能にするという。

 また、金型ごとの使用期限の管理によって保全活動を支援する機能や、使用時の整合チェックをもとに、セット間違いによる不良発生を低減させる機能なども提供。さらに、他のアプリケーションとの連携によって、さまざまな付加価値を提供できる点も特徴で、例えば、在庫管理アプリと装置との連携を可能にする「DockGator」を併用することで、使用したショット数の自動取得を行えるようになるほか、同じく在庫管理アプリと帳票管理アプリを併用すれば、申請・承認から廃棄まで、金型廃棄に伴う全ての業務のデジタル化などを可能にするとしている。

 価格は月額5万円(税別)からで、別途、初期費用が必要となる。

「金型管理DX」活用イメージ