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SCSK、スマホ対応を強化したERPパッケージ「ProActive E2」の新版 リモートワークへの移行を支援

 SCSK株式会社は3日、ERPパッケージ「ProActive E2」の最新版を提供開始したと発表した。リモートワーク対応を支援する機能などを搭載しているという。

 ProActive E2は、会計、販売・購買在庫管理、貿易管理、資産管理、人事・給与・勤怠・人材マネジメント・個人番号管理など、全18の業務システムで構成されるERPパッケージ。オンプレミス、マネージドサービス、SaaSから柔軟に利用形態を選択可能なほか、保守サポートの終了がない「超寿命」、グループ導入を支えるノウハウと機能を持つこと、法改正対応と高い業務適合率などが特徴という。

 今回の新版では、スマートフォンアプリによる経費申請・精算機能を新たに搭載した。スマートフォンからの交通費・出張費・接待費などが申請でき、外回りのすき間時間を活用した申請や、在宅からの申請が可能になるという。また上長による承認にも対応しており、リモートワークなど、オフィスにとらわれない働き方を支援するとのこと。アプリはApp StoreやGoogle Playにて提供されている。

 また交通費精算の入力負担を軽減するため、スマートフォンアプリから交通系ICカードの利用明細情報を読み込み、精算伝票明細を自動作成できるようになった。なお、ProActive E2では経路検索システムの情報から適正な精算金額を入力できるが、各社員の通勤定期券の区間情報を参照して、控除後の金額算出と精算金額への自動反映も行えるとのことだ。

 さらに、標準定義されているチェック機能に加えて、各企業の経費精算規定に基づく、出張時の宿泊費の上限やタクシー利用理由の備考欄への記載など、各社固有の入力チェック設定にも対応している。

 勤怠関連でもモバイル対応が強化され、ProActive勤怠管理がスマートフォンに対応。直行・直帰時の勤務打刻、部下の勤務予定や休暇承認などが可能となった標準機能としてGPS打刻にも対応しているため、外出中や在宅勤務中における従業員の勤務場所の特定も容易になるという。

 このほか、隠れ残業や不正な勤怠記録防止への対策として、従業員PCのログオン・ログオフ時刻の勤務表連携をサポートし、勤務開始・終了の打刻時間と、PC利用時間の乖離(かいり)状況を照会できるようにしている。

 なお、法改正への対応も行われ、2021年4月から適用される「収益認識に関する会計基準」の要件に対し、「代理人取引(消化仕入、見合発注)における純額計上」と「返品権付き販売」「独立販売価格に基づく配分」のための決算時調整仕訳計上を支援する機能強化を実施。

 2020年4月から適用された、特定法人を対象とした社会保険・労働保険の電子申請義務化への対応については、e-Gov(イーガブ)へ添付するCSV出力、または申請入力のための補助資料出力機能を実装している。