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SCSK、ERP「ProActive」とBIツール「Amazon QuickSight」を連携したデータ活用のための「ダッシュボードソリューション」を提供

 SCSK株式会社は27日、同社開発のERP「ProActive」と、Amazon Web Services(以下、AWS)のBIツール「Amazon QuickSight」を連携した、データ活用のための「ダッシュボードソリューション」を3月1日に提供開始すると発表した。

 ProActiveは、30年間、6600社、300の企業グループを超える導入実績を持つ、SCSKのERPソリューション。会計、人事給与、販売管理、経費、勤怠管理まで、基幹業務全般をカバーする。

 ダッシュボードソリューションは、ProActiveで収集・蓄積したデータと、Amazon QuickSightにあらかじめ用意したダッシュボードテンプレートを連携することにより、複雑なデータを可視化し、経営判断における重要な指標としてデータを活用できるようにする。

 ソリューションでは、ProActiveが企業のさまざまな業務データを一元管理し、それらを整理して蓄積する役割を担うとともに、それらのデータを、Amazon QuickSightへの連携に最適化されたデータ構成に変換する機能を備えている。データの蓄積、整理、変換に至るまで、ProActiveが一手に引き受けるため、顧客による事前準備は不要となり、申し込みから最短1週間で利用できる。

 連携先のAmazon QuickSightには、ダッシュボードテンプレートを用意する。これは、過去の導入に基づいた知見を踏まえ、中堅企業のデータドリブン経営を行う上で必要となるKPIをあらかじめ設定したもので、各指標をグラフやチャートを用いて可視化することで、迅速に情報を把握し、直感的に理解することが可能になる。

ダッシュボード 画面イメージ

 SCSKでは、2023年10月にAWSと締結した戦略的協業契約では、顧客のデータドリブン経営支援を重点施策の一つに掲げており、SCSK製品とAmazon QuickSightの組み合わせによるソリューションはその具体的な取り組みになると説明。ダッシュボードソリューションは、企業の経営資源における配分の最適化を支援し、経営課題の解決に貢献するとしている。

 ダッシュボードソリューションの価格は、初期費用が20万円から、月額利用料(参照ユーザー5ユーザー分を含む)が1法人2万1000円から。SCSKでは、2025年3月までに30社への提供を目指す。