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ヤフー、API経由で事業者向けデータソリューションを利用できるサービスを強化 時系列分析機能が利用可能に

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は1日、事業者向けデータソリューションサービスで提供している、API経由でアクセスできるサービス「DS.API」において、指定のキーワードを検索する前後で、どんなキーワードが検索される傾向にあるかを調査できる「時系列分析機能(Search Journey API)」を提供すると発表した。提供開始は7月14日を予定している。

 「DS.API」は、Yahoo! JAPANのビッグデータをWebブラウザ上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」の機能など、データソリューションサービスをAPI経由で利用できるサービス。API経由で利用することにより、自社データなどさまざまなデータと組み合わせた、より高度な分析が可能になるという。

 時系列キーワードとは、特定のキーワードを検索したユーザー群が、その前後でどんなキーワードを検索しているのか分かる機能です。生活者の潜在的な興味関心やニーズを時系列で調査できる点を特徴としており、例えば、「冷蔵庫」を検索する1~2週間前には「新築 外溝」「賃貸」など住宅に関するキーワード、「冷蔵庫」と同じタイミングでは「洗濯機」「ベッド」など大型の家具・家電、そして1~2週間後には「カーテン」「レンジ台」など小型の家具・家電が検索されるといった傾向が調べられる。このため、生活者の興味関心を先読みしたマーケティング活動や商品開発などに活用できるとのこと。

 こうした機能は従来のDS.APIでは利用できなかったが、7月14日より新たに利用可能となる。なお、DS.INSIGHTで提供している「時系列キーワード」機能をベースに、API利用に最適化された形で提供されるとのこと。

 DS.APIの料金は、月額基本料10万円と、従量課金のAPI使用料からなり、API使用料は、APIごとに定められたリクエスト単価に応じて算出する。なお今回は、新規申し込みの企業を対象に、DS.APIの使用料(従量課金)が0円となり、月額基本料のみで利用できるキャンペーンも実施する。対象期間は契約月から半年間で、8月末日までの契約で適用されるとのことだ。