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ヤフーのデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」、検索ビッグデータの分析可能期間を3年に拡大

コロナ禍以前との比較が可能に

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は21日、事業者向けデータソリューションサービスで提供しているデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」の一部機能において、分析可能なデータの期間を、従来の2年から3年に拡大したと発表した。

 DS.INSIGHTは、検索や人流のビッグデータをもとに、データ分析に詳しくない利用者でもさまざまな分析が可能なデスクリサーチツール。現在、多くの企業や自治体・官公庁において、商品開発やマーケティング、シティセールスなどの用途で利用されているという。

 このDS.INSIGHTで利用している検索ビッグデータでは、新型コロナウイルス感染症の影響などによる短期的な変化をいち早く定量的に見られるほか、季節などに準じた周期性が強いデータも多く見られている。ユーザーは、これらのデータを活用して、前年同時期など基準となるデータと比較し、変化を見ることで、新しいトレンドの萌芽や変化のきざしを見つけるといった利用も可能だ。

 しかし、2020年から続くコロナ禍で、検索を中心にさまざまな行動ビッグデータにも大きな影響が出ており、例えば「コロナ」「ワクチン」など、コロナ禍以前と比べて検索が大幅に増加したキーワードがある一方、「運動会」「ビアガーデン」などのキーワードは、検索が大幅に減少している。このため、コロナ禍以降のデータは基準として用いにくくなりつつあり、コロナ禍以前との比較分析のために、データ期間の拡大を希望する要望をユーザーから受けていたとのこと。

 そこでYahoo! JAPANでは、検索ビッグデータに関連する機能において、分析可能なデータの期間を2年から3年に拡大した。これにより、例えば「9月の“運動会”の検索数は2019年と比較して、2020年は43%減少、2021年は56%減少」「7月の“ビアガーデン”の検索数は2019年と比較して、2020年は10%減少、2021年は59%減少」といった形で、コロナ禍以前との比較が可能になったとしている。