ニュース

TISがマーケティングソリューションを強化、ポイント管理システムやオムニチャネル対応OMSを提供

 TIS株式会社は12日、全社統合型マーケティングプラットフォーム「TIS MARKETING CANVAS」に、新サービス「統合型マルチポイントサービス」を加えると発表した。同時に、既存サービスの「ECプラットフォームサービス」において、「オムニチャネルOMS(Order Management System)」機能を追加することも発表された。

 TIS MARKETING CANVASは、企業のデジタルマーケティング強化を支援するソリューション群。顧客接点(チャネル)から、データの収集・分析と、それを活用した施策実行までを実現する、全社統合型マーケティングプラットフォームとして提供されている。

 その新サービスとして発表された「統合型マルチポイントサービス」は、消費者のオンラインとオフラインの購買行動をひも付け、数万~1000万件規模のID運用ができるクラウド型ポイント管理システム。これまでの運用を通じて複雑化してしまった既存のポイントシステムから、シンプルで独立性の高いシステムへの移行を可能にするという。

 基本(コア)機能はシンプルで独立性の高いSaaSとして提供され、「期間限定ポイント」「ポイント付与率など条件変更」「複数カードを同一口座に紐付け」など、さまざまなポイント管理機能を搭載しているとのこと。価格は個別見積もりとなる。

 一方、「ECプラットフォームサービス」の新機能であるオムニチャネルOMSは、企業のEC基盤の見直しに際して、これまでオンプレミスの追加開発や、個別のパッケージ製品で対応していた「受注」「在庫確認」「出荷」などのバックエンド機能を担うモジュール。

 SaaS型ECプラットフォームと基幹業務システムとの中間に位置し、社内の在庫管理システムやCRMなどとデータ連携しつつ、個々の購買注文に対してバックエンド機能を確実に遂行できる機能を提供するとした。

 なお、SaaS型ECプラットフォームに不足している機能を補完すると同時に、EC基盤のモジュール構造化の推進によって柔軟性が高まり、最新のMA(マーケティングオートメーション)や分析ツールなどと、APIベースでの容易な連携を実現するとのことだ。

 価格は個別見積もり。販売開始は5月を予定している。

オムニチャネルOMSを中心とした統合ECプラットフォームの全体像