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TIS、全社統合型マーケティングプラットフォーム「TIS MARKETING CANVAS」に「パーソナルデータ利活用サービス」を追加

 TIS株式会社は7日、全社統合型マーケティングプラットフォーム「TIS MARKETING CANVAS」に、新サービスとして「パーソナルデータ利活用サービス」を追加すると発表した。

 パーソナルデータ利活用サービスは、「高セキュリティなパーソナルデータ管理機能」「認証/ユーザ管理」「同意管理」を中心に、顧客ひとりひとりへの「レコメンド/マッチング機能」をベースコンポーネントとしたマーケティングサービス。

 企業ごとのビジネスモデルに応じて、サービスデザインコンサルティングから、ペイメント、マーケティング、ヘルスケアサービス、DXアプリ/地域ウォレットなど、TISが提供するさまざまなソリューションとの組み合わせや、データ品質改善および企業内部の個別システムとのインテグレーションにより、パーソナルデータ活用による新たな価値創出を支援します。サービスを導入することで、情報銀行/データ取引所との連携、第三者へのデータ提供管理など、高度なパーソナルデータ利活用へも展開できる。

パーソナルデータ利活用サービス全体像

 サービスは、情報銀行などのテクノロジーであるPersonal Data Storeを核に、OAuth/OpenID Connectなどの認証基盤と暗号鍵管理の仕組みを組み合わせ、パーソナルデータのセキュアな取り扱いを意識したアーキテクチャーに準拠したデータ管理基盤を標準で提供する。

 エンドユーザーから直接同意を得て取得したパーソナルデータを元に、ポイントやバリューなどに加え、パーソナライズしたレコメンドやマッチング提案や、データ提供者であるエンドユーザーへの価値還元を実現する。パーソナルデータを利活用すること自体に価値を創出し、さらなる利活用ビジネスの展開をサポートする。

 データの提供先や提供データそのものの分類など、第三者提供をビジネス化するための最適化(サービスデザイン)の支援に加え、外部の情報銀行やデータ取引所とのシステム的な連携の検討も含め、自社で情報銀行を構築したい事業者を支援する。

 TISでは今後、パーソナルデータ利活用サービスについて、TIS MARKETING CANVASのさまざまなサービスや、デジタル決済プラットフォーム「PAYCIERGE」と連携することで、データ収集・分析から、それぞれの顧客に最適化したアプローチまで、多様化する顧客接点・チャネルなどに柔軟に対応していくとしている。