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TIS、クラウド型デジタルアセット管理ツール「Nuxeo Content Cloud Service」を提供

 TIS株式会社は30日、ヌクセオ・ジャパン株式会社(以下、ヌクセオ)と日本初の販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社のデジタルアセット管理ツール「Nuxeo Content Cloud Service」の提供を開始する。

 デジタルアセット(デジタル資産)とは、デジタル写真・動画などの素材データ、Webなどのコンテンツをはじめ、企業がデジタルデータとして保有している資産のこと。多くの企業では、こうしたデジタルアセットを社内のあらゆる部署で別々に管理しているため、非効率な投資と煩雑な管理が課題になっているという。

 今回TISが販売する「Nuxeo Content Cloud Service」は、このようなデジタルアセットの公開と管理を統合的に行えるクラウドサービス。企業の販促活動を支える媒体制作やブランディングに欠かせないITツールとして、デジタルアセット管理ツールが注目を集めるようになっていることを受け、TISでは同サービスの提供を開始する。

 「Nuxeo Content Cloud Service」では、関係部門を横断・連携して最適なコンテンツをリアルタイムで管理することが可能で、欧州・北米など10カ国語以上の言語に対応。GDPR(General Data Protection Regulation:EU一般データ保護規則)などの各種制度にも適応しており、グローバルで求められるセキュリティ管理を実現できるとした。

 管理機能としては、デジタルアセットの作成から完成までを管理可能なワークフローを標準機能で提供。さらに、自社サイトなどでの情報公開に必要な機能のすべてのAPIが用意されているため、APIを介して自由に公開を行えるとのこと。

 価格は個別見積もりだが、目安として月額180万円(税別)から。

 TISでは、同サービスを全社統合型マーケティング基盤の「TIS MARKETING CANVAS」に組み込み、今後需要が高まると想定される「デジタルコンテンツ&アセットマネジメント領域」の中核ソリューションの一つとして提供する。具体的には、ファッションメーカーやヘルスケア・化粧品など、自社製品・ブランドの訴求力向上と情報公開に注力している企業向けに展開する考えだ。