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凸版印刷とTIS、AIとDMPの活用でデータマーケティングの意思決定を高速化する新サービスを提供

 凸版印刷株式会社とTIS株式会社は6日、凸版印刷が提供する「スコアリングエンジン KAIDEL」と、TISが提供する「TIS Marketing Canvas データ統合・利活用プラットフォームサービス」を融合させた新サービスを共同で提供すると発表した。

 凸版印刷のスコアリングエンジン KAIDELは、機械学習の技術を用い「プロモーション反応予測」「優良化予測」「離反予測」など、顧客のさまざまな将来の見込み度を自動的に予測するデータ分析サービス。

 TISのTIS Marketing Canvas データ統合・利活用プラットフォームサービスは、構造化・非構造化データに関わらず、あらゆるデータを投入できるデータマネジメントサービス。プライベートクラウド環境として構築し、シンプルでセキュアなデータ利活用を実現する。

 両社のサービス融合した新サービスでは、複数のデータ統合・管理から、データ処理、AIによるスコアリング(予測)まで、データ価値化のプロセスをワンストップで提供。データマーケティングを推進していきたい企業の、継続的かつスピーディなデータ利活用をトータルで支援する。

 オフライン系の顧客情報、購買情報や、オンライン系のウェブ会員情報、アクセス情報、EC情報など、さまざまなデータをスピーディかつセキュアに統合管理。オフライン・オンラインにまたがる顧客行動を横断的にとらえ、マーケティングに活用できるデータを整備する。

 また、データマーケティング実行のための煩雑なデータ加工・成形を効率化。ETL(データ抽出/データ変換・加工/データロード)ツールを用いて、煩雑なデータ加工・成形を効率化することができる。

 従来、専門的な知識やスキルが必要だった、AIによるスコアリングを自動化。これにより「プロモーション反応予測」「優良化予測」「離反予測」など、顧客のさまざまな将来の見込み度を高精度に予測できる。

 さらに、DMP構築におけるデータ設計支援やデータ加工・成形支援、機械学習モデルの設計支援など、効果的にデータを利活用するためのさまざまな支援サービスを提供。凸版印刷が提供しているMA(マーケティング・オートメーション)コマンドセンターを用いたオンライン施策や、DM、コールセンターなどのオフライン施策など、さまざまな施策実行・運用についても支援可能で、データマーケティングをトータルでサポートする。

 凸版印刷とTISの両社は、サービスを金融業界、流通業界、通販業界、エネルギー業界など向けに共同で展開していくとしている。