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リコー、360°全天球ライブ映像を配信・受信できるコミュニケーションシステム「RICOH UCS 360 VR Live」

 株式会社リコーは23日、さまざまな現場の空間を、遠隔地間で丸ごと共有できるコミュニケーションシステム「RICOH Unified Communication System(UCS) 360 VR Live」を発表した。

 このシステムは、テレビ会議・Web会議システム「RICOH UCS」と、360°の静止画・動画を撮影できる全天球カメラ「RICOH THETA」を組み合わせることで、360°の映像による多拠点双方向コミュニケーションを実現するもの。

 PCやAndroidデバイスにRICOH THETAを外部カメラとして接続し、360°全天球映像をライブ配信することができる。これにより、オフィス・会議室や作業現場・講演会・イベント会場・展示ルームなどさまざまなシーンで、臨場感のあるより身近なコミュニケーションを実現するという。

 受信側では、PCやAndroid/iOSデバイスを用いて、360°のリアルタイム映像を自由な方向に動かし、必要に応じて拡大・縮小しながら表示することが可能。配信元の現場にいるような感覚でビジュアルコミュニケーションを行えるとした。

 さらに、360°映像を録画し、リアルタイムと同じように、自由に映像を動かしながら見られ録画機能を提供。同じシーンを違う角度から見直せるため、後から多角的に検証を行いたい時などにも有効とのこと。

 なお、VRモードにも対応(一眼/二眼)しており、スマートフォンを装着したVRゴーグルを利用して、360°映像を受信・閲覧できる。この場合、見たい方向に向くことで直感的に視線を変えられるため、さらに没入感を高められるとしている。

 リコーでは、会議や在宅ワークなどの用途以外に、場所や時間にとらわれない技術研修・トレーニング、メンテナンス対応の遠隔支援なども活用例として挙げている。