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OSSの監視ソフト新版「Zabbix 4.2」公開、新たにDockerやSUSE Linux向けのパッケージを提供
TimescaleDB、Prometheusなどもサポート
2019年4月4日 13:40
Zabbix日本支社は4日、オープンソース監視ソフトウェア「Zabbix」の新版「同 4.2」をリリースしたと発表した。
Zabbixは、サーバー、ネットワーク機器、サービス・その他のITリソースを監視・追跡できるよう開発されたオープンソースの監視ソフトウェア。
今回発表されたZabbix 4.2では、新たにRaspberriPi、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)用の公式パッケージ、Dockerイメージが公開された。
また、同じデータを連続で受信した値を保存せずに、監視データをより効率よく保存できるよう、Zabbixプロキシ上で保存前処理を行えるようにする機能強化が行われた。大規模な環境でも、Zabbixサーバーに負荷をかけずに毎秒数百万の監視データを収集できるようになり、ミッションクリティカルな監視要件にも対応しやすくなったとのこと。
さらに実験的機能として、時系列データベースであるPostgreSQLのTimescaleDBにも対応した。大量の監視データを保存する場合に問題となりやすい、データベースの負荷を抑えられるので、データベースの複雑なチューニングや管理を行うことなく、効率よくデータを保存できるとしている。
加えて、Zabbix以外の監視ツールの連携として、クラウド監視ツール「Prometheus(プロメテウス)」のexporterに対応し、exporterから監視データの収集を行えるようになった。
このほか、テンプレートやホストレベルでタグを指定できるようにすることで、テンプレートを適用したホスト、もしくはホストのすべての障害に共通のタグ付けを行えるように機能を改善している。
なおZabbixでは、おおむね1年半ごとに安定版が提供され、5年間サポートが提供されるLTS(長期サポート: Long Term Support)と、6カ月ごとに安定版が提供されるポイントリリースという2つのリリース形態で提供されており、Zabbix 4.2はポイントリリースとなるため、サポート期間は次期メジャーバージョンのリリース後1カ月間までとなる。