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ディサークル、ポータル型グループウェアの最新版「POWER EGG 3.0 Ver3.0c」を提供開始

統合型コラボレーションツールとして刷新、業務アプリ連携やスマホ対応を強化

 ディサークル株式会社は14日、ポータル型グループウェア・ワークフローシステム「POWER EGG」のメジャーアップデート版「POWER EGG 3.0 Ver3.0c」を提供開始した。

 POWER EGGは、2000年から提供を開始した、ポータル型のグループウェア・ワークフローシステム。「気づき」をコンセプトに、必要な人に必要な情報を通知するプッシュ型ポータル機能や、社内の組織形態に合わせた承認の流れを構築できるワークフロー機能を提供し、これまで約1300社41万ライセンスを販売してきた。

 新バージョンの「POWER EGG 3.0」では、これまでの「気づき」に加えて、「つながり」をコンセプトに、業務アプリアプリケーションとの連携機能の強化や、スマートフォン対応の強化などを行った。

 業務アプリケーションとの連携機能については、柔軟な連携処理を可能とするREST APIを実装。CRMや他のグループウェアなど、さまざまなクラウドサービスと連携して、処理フローを容易に構築できる機能を追加した。

さまざまな業務アプリとの連携を実現
Sales Cloudとの連携例

 スマートフォン対応では、ユーザーインターフェイスを刷新し、スケジュール、社内メール、承認など、さまざまな業務をスマートフォンで完結できるようにした。

スマートフォンインターフェイス(承認イメージ)

 また、今後のアップデートにより、取引先や他社との共同作業を進められる「コラボスペース」機能の追加や、AIを活用した業務アシスタント機能の追加などを予定。これまでのPOWER EGGでは「個人の業務効率向上」「組織の生産性向上」を図ってきたが、新バージョンではさらに「ビジネスの変革」を支援していくとしている。

 製品体系についてもシンプルなものに変更。これまでは別機能となっていた、ポータルなどのベース機能やスマートフォン対応、インポートツールを標準搭載することで、分かりやすくシンプルな製品・価格体系とした。

 ライセンスは、必要な機能を購入できる5つのライセンス体系で、10ライセンス購入時の1ライセンスあたりの価格(パッケージ版、税別)は、グループウェアが4000円、汎用申請ワークフローが6000円、Webデータベースが8000円、経費精算ワークフローが5000円、CRMが2000円。契約は10ライセンス単位。

製品体系図

 また、「POWER EGG オープン クラウド(パブリッククラウド)」サービスを利用中のユーザーに対しては、10月から順次バージョンアップを行う予定としている。

 動作環境は、クライアントOSがWindows 10/8.1/8/7、Mac OS X 10.4以降。ウェブブラウザーがInternet Explorer 11、Google CHrome、Firefox、Microsoft Edge。モバイル端末はiPhone/iPad、Androidに対応する。

ディサークル代表取締役社長の西岡毅氏

 ディサークル代表取締役社長の西岡毅氏は、POWER EGGは民間企業に加えて、金融機関や自治体への導入も進んでおり、特に第一地銀ではナンバーワンの導入実績になっていると説明。「ビジネスの基本は、しかるべき人が、しかるべきタイミングで、しかるべく情報を処理することが不可欠」だとして、新バージョンではこれまでの製品コンセプトである「気づき」に加えて「つながり」にこだわり、業務アプリ連携やスマートフォン対応の強化などを行ったとした。

 特に、アンケート調査では、業務でモバイル端末を利用できると回答した企業ほど、働き方改革がうまくいっていると回答した割合が高いとして、モバイルで業務を完結できるようにすることが重要だとした。

 また、POWER EGGはこれまで「ポータル型グループウェア・ワークフローシステム」と呼んできたが、新バージョンは「統合型コラボレーションツール」として、ベテランと新人、価値観や経験値の違う人など、さまざまな人がともになって仕事をするための環境を提供していくとした。

 今後のロードマップとしては、2019年3月には「Ver3.1c」としてスマートフォンの入力拡張・UI改善を、2019年第2四半期には検索/ワークフロー強化やチャットボットの提供、2019年第4四半期にはコラボスペース機能やAIアシスト機能の提供などを予定するとしている。