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横河レンタ・リースが中小企業のPC運用を代行――、導入・運用代行サービス付きPCレンタル「Simplit Edge」を提供

SurfaceとMacBookを月額料金で利用可能

 横河レンタ・リース株式会社は24日、従業員100名以下の中小企業やスタートアップ企業を対象に、サポートサービス付きのPCレンタルサービス「Simplit Edge」を提供すると発表した。8月より申し込みを受け付ける。1台あたりの価格(税別)は、「Surfaceプラン」が月額8000円から、「MacBookプラン」が月額6000円から。

 Simplit Edgeは、PC本体のレンタルに加え、運用支援などもあわせたITサービスとして月額で提供するもの。アプリケーションセットアップ、セキュリティ対策、設定や操作の支援、故障時の問い合わせ対応、再セットアップ、PC引き取り後の事務処理など、本来は情報システム担当者が担当している運用管理業務を横河レンタ・リースが対応するという。

Simplit Edgeのコンセプト
Simplit Edgeの特徴

 また、同社が従来行ってきた対面でのサービスではなく、申し込みから法人カードによる決済までをWeb上で完結することにより、調達工数を削減。状況にあわせた途中解約にも対応するため、柔軟な調達が可能になるとしている。さらに、2年ごとにPCは最新機種へとリフレッシュされるので、常に快適な環境で作業を行える点もメリットとのこと。

 セキュリティ面では、Windows PCを簡単にデータレスPC化するソリューション「Passage Drive」により、セキュリティの強化を図った。PCのディスク内にデータを保存できず、すべてOneDriveへ保存する仕組みのため、万一PCを紛失したとしても、データは漏えいせず、セキュリティが担保される。

Passage DriveでWindows PCをデータレスPCへ

 営業統括本部 IT&サービス営業推進部 山神寛之部長は、「IT要員を確保できない中小企業やスタートアップを対象に、調達・導入・運用/管理・更新/廃棄の各フェーズでの仕事を当社が代行するサービス。レンタルに加え、サポートや設定・操作方法の支援なども提供して、企業が本業に注力できるよう支援していくものになる」と、その特徴を説明した。

営業統括本部 IT&サービス営業推進部 山神寛之部長
PC導入から廃棄までのライフサイクルを一貫して支援するという

 プランは、まずリモートワーカーを意識した2つを用意した。Windows端末としては、Surface Pro(Core i5、8GBメモリ、256GBディスク、Windows 10)をレンタルする「Surfaceプラン」を提供。Macユーザーを意識し、MacBook Air(Core i5、8GBメモリ、256GBディスク、macOS10.13)の「MacBookプラン」を提供する。

 いずれも、Office 365 Business、トレンドマイクロのウイルス対策ソフト、暗号化ソフトウェアを含み、導入時・運用時のBPOサービスが付属する。なお、データレスPCを実現するPassage DriveはSurfaceプランでのみ提供されるとのこと。

 利用可能な台数は、1法人あたり1台~30台。スタート時は、決済は法人カードのみに限定されている。また今後は、対象となるPCラインアップの拡大、Microsoft 365への対応、運用支援ツールの搭載、ほかの決済手段への対応なども検討していくとした。

2つのプランを用意する

 なお、横河レンタ・リースがこうしたソリューションを提供するのは、PCレンタル事業の強化を狙っているためだ。もともとが計測機器のレンタル事業からスタートした同社だが、すでに事業の半分以上はPCレンタルとなっており、さらにその拡大を図っているという。

 代表取締役社長の金川裕一氏は、「法人向けPC市場の9割は購入あるいはリースで、レンタルはまだ1割程度。しかし管理・運用をお客さまが自らがやらないといけない購入やリースに対し、当社のレンタルサービスでは、ヘルプデスク、故障対応などさまざまなサービスをお客さまに提供しており、BPO的に面倒な部分を引き受けているため、企業から注目されてきている」と説明。

 「今回のサービスでは、情報システム部門が社内にないSMBのお客さまに変わり、PCの運用を月額で提供するもの。Microsoftによれば、海外でもこういうSMB向けのレンタルモデルを月額で提供するのはあまりないと聞いた。日本発の新しいビジネスモデルを展開し、レンタルの新たな潮流を作っていきたい」と意気込みを述べた。

代表取締役社長の金川裕一氏