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横河レンタ・リース、Windows 10端末の効率的な展開・管理を支援する「Simplit プロビジョニング」

 横河レンタ・リース株式会社は28日、Windows 10を利用する企業・法人向けのプロビジョニングパッケージ運用サービス「Simplit プロビジョニング」を発表した。12月17日より提供開始する。

 半年ごとの大型アップデート(Semi-Annual Channel、直近ではOctober 2018 Update)が提供されるWindows 10では、従来主流だったクローニングなど手法で大量のPCを運用・展開しようとすると、半年ごとにマスターイメージを作り直す必要が生じる。しかし、マスターイメージはクライアントPCの機種ごとに作成する必要があるため、その種類が多ければ多いほど、IT管理者にとっては負担が大きくなってしまう問題があるという。

 こうした運用負荷を軽減する方法として、Windows 10では機種に依存しない「プロビジョニングパッケージ」という機能が新たに搭載された。ただしこちらも、インストール完了までに時間がかかったり、PCに最新のWindows 10と必要なドライバをセットアップしておく必要があったり、プロビジョニングパッケージを作成するためのWindows構成デザイナーを使いこなすことへのハードルがあったりと、IT管理者の負担は依然として残っているとのこと。

 今回発表されたSimplit プロビジョニングは、プロビジョニングパッケージを用いた運用を支援するサービスで、プロビジョニングパッケージの作成からWindows 10のバージョンアップにあわせた更新、再作成までを行ってくれる。

 また、プロビジョニングパッケージの作成・アップデート、PCでのOSやドライバのセットアップは、横河レンタ・リースのテクニカルセンターで可能な限り自動化することにより、ユーザー企業自身でWindows 10の展開運用を行う場合と比べ、運用コストの削減が可能になるとした。

 さらに、オプションで提供されるWindows 10運用支援ソリューション「UnifierCast」を利用することにより、更新用のパッケージ展開に関するネットワークの負荷を軽減しつつ、全社への適用を行えるとのことだ。

 価格(税別)は、基本料金(月1回の設定変更・アプリ変更、半年に1回のアップデート対応)が年間36万円で、1パッケージ(15アプリ以下)あたり年間60万円の追加費用がかかる。

 なお横河レンタ・リースでは、Simplit プロビジョニングサービス提供にあたって富士ソフト株式会社との提携を行っており、プロビジョニングパッケージへの対応アプリケーションの組み込み、定期的なアップデートを富士ソフトがサポートするとしている。

【お詫びと訂正】

  • 初出時、画像を誤って掲出しておりました。お詫びして訂正いたします。