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ニュータニックス、Enterprise Cloud OSの新製品について説明

SaaS型ガバナンス管理、PaaS型DB管理、SDNソリューションの3製品を提供

 ニュータニックス・ジャパン合同会社(ニュータニックス)は28日、米国ニューオリンズで開催した年次ユーザーカンファレンス「.NEXT Conference 2018」(5月8日~10日)において発表された、Nutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアの新製品に関する記者説明会を開催した。

 説明会では、SaaS型ガバナンス管理サービス「Nutanix Beam」、PaaS型データベース管理サービス「Nutanix Era」、SDNソリューション「Nutanix Flow」の3製品について機能の特長やメリットなどを紹介した。

 製品説明に先立ち、ニュータニックス・ジャパン コーポレートマネージングディレクター兼社長の町田栄作氏が、グローバルのビジネス概況について説明。

 「当社(米Nutanix)はハイパーコンバージドインフラ(HCI)のパイオニアとして2009年に設立。現在、6大陸145か国でビジネスを展開し、顧客数は9690社を超えている。売上も好調に推移しており、特にソフトウェアとサポートの収益が向上。収益に占めるハードウェアの比率は20%を切っている。また、NXシリーズにおける(独自ハイパーバイザーの)『AHV』(Acropolis Hypervisor)の導入率は33%まで高まっている」という。

 日本市場の状況については、「国内でのビジネスも右肩上がりで成長を続けており、顧客数は約560社に達した。『AHV』の導入実績としては、大手製造業をはじめ、オンライン金融機関、大手食品メーカー、電力グループの総合情報サービス企業、地方自治体などまで、幅広い業界・業種に広がっている」とした。

ニュータニックス・ジャパン コーポレートマネージングディレクター兼社長の町田栄作氏

 .NEXT Conferenceは、Nutanixのユーザー向けカンファレンスで、今年は米国ニューオリンズで開催された。ニュータニックス シニアソリューションアーキテクトの鈴木孝規氏は、「『.NEXT Conference 2018』には、5500人の参加者があり、そのうち半数以上がNutanixのユーザーもしくは導入見込みの顧客だった。日本からは約150人の参加があった」と、今年も多くのユーザーが参加し、盛況なカンファレンスであったと報告。

 「このカンファレンスで、Nutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアの新たな製品が3つ発表された。マルチクラウドのガバナンス管理を実現する当社初のSaaS型サービス『Nutanix Beam』と、データベースの運用をシンプルにするPaaS型サービス『Nutanix Era』、そしてネットワークセキュリティを提供するSDNソリューション『Nutanix Flow』の3つだ」と、カンファレンスで発表された新製品について紹介した。

ニュータニックス・ジャパン シニアソリューションアーキテクトの鈴木孝規氏

 まずNutanix Beamは、同社が買収したMinjar社のBotmetricサービスをベースとしたもので、マルチクラウド環境のガバナンスを管理するための機能を提供するSaaSソリューション。これにより、プライベートからパブリック、分散型のクラウドまで、ほぼすべてのクラウドプラットフォームを対象に、企業のコスト、セキュリティ、規制順守の管理が可能となる。

 主な機能特長について、鈴木氏がデモを交えて説明。「単一のダッシュボードから、複数のクラウドを横断して統合的にコストを可視化できる。また、マシンインテリジェンスに基づいて最適解の提案を行い、未使用のリソースや十分に利用されていないリソースをワンクリックで最適化することができる。財務ガバナンスを一元的に管理することも可能だ。部門や複数チーム別にクラウドリソースの消費状況を把握し、適正な予算管理と割り当てを行うことができる。さらに、セキュリティとコンプライアンスの問題もワンクリックで是正することができ、シンプルかつ継続的にセキュリティ・コンプライアンスを確保することが可能となる」としている。

「Nutanix Beam」のデモ画面

 Nutanix Eraは、エンタープライズPaaSサービスの最新セットで、データベース管理を自動化・簡素化するための機能を提供するもの。従来まで複雑だった設計・構築・設定・操作を意識せず、ワンクリックでシンプルな利用が可能なデータベースのプロビジョニングとライフサイクル管理を実現する。

 主な機能として鈴木氏は、Copy Data Management機能とタイムマシン機能の2つを挙げ、「Copy Data Management機能では、必要なデータベースのコピーをワンクリックで迅速に作成し、運用・管理することが可能。タイムマシン機能は、データベースの状態をSLAの対象となる任意の時点に複製、更新、復元することができる」と説明した。

 なおNutanix Eraは、現在ユーザー企業によるテストが行われており、今年下期中のリリースを予定している。

「Nutanix Era」のCopy Data Management機能

 Nutanix Flowは、アプリケーションのセキュリティをワンクリックで実現するSDNソリューションで、Nutanix Enterprise Cloud OSに組み込まれたネイティブ機能として提供される。

 主な機能としては、アプリケーション別のネットワークのパフォーマンスと可用性を可視化する機能や、アプリケーショントラフィックのきめ細やかなコントロールとガバナンスを提供するマイクロセグメンテーション機能、ポリシー制御機能、ネットワーク自動化機能などを備えている。

「Nutanix Flow」の機能概要

 鈴木氏は、「従来のネットワークセキュリティは、“North-South(端末とデータセンターの外方向との通信)”の境界ファイアウォールのみで、中心区画が脆弱な状態だった。これに対して『Nutanix Flow』では、“East-West”ファイアウォールを、アプリケーション言語によるわかりやすいセキュリティポリシーで簡単に管理でき、内部の仮想マシンからの脅威を保護することが可能となる」と、そのメリットを強調した。

 さらに、「Nutanix Flow」は、同社が最近買収したNetsilの高度なストリーム処理やリアルタイムのアプリケーション検出、マッピング技術を活用することで、パブリック/プライベートクラウドの両方で実行されるアプリケーションを自動検出、マップ化して、すべてを俯瞰(ふかん)することが可能になるという。