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キヤノンMJ、採点結果を自動集計する授業支援クラウドシステム「in Campus Scan」を提供
2018年5月10日 13:38
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)とキヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、テストやレポートなどの採点集計を自動化し、学習成果や成績処理の業務の効率化を実現することで教員の働き方改革を支援する、AI技術を活用した授業支援クラウドシステム「in Campus Scan」を6月1日より提供開始する。
キヤノンMJとキヤノンITSでは、2014年から明治大学と共同で開発した授業支援システム「Oh-o! Meijiシステム」をベースに独自開発した教育機関向けソリューション「in Campus Series」を展開してきた。同ソリューションは、学内情報発信の窓口となる「ポータル」と、授業で利用される「LMS(学習管理システム)」を中心に、他のシステムにも連携が可能なシステムで、学生や教職員・教務スタッフが情報を共有・発信するツールとして活用できる。
今回、「in Campus Series」に新たに授業支援システムとして追加する「in Campus Scan」は、キヤノンITSのR&D本部がディープラーニングを用いたAI技術を活用して開発したもの。教員が、採点したテストやレポートなどをスキャンしてアップロードすることで、手書きの採点部分や学籍番号、氏名をOCRで読み込み、学生情報のリストと照合することで、採点結果を自動集計し、学習成果や成績処理の業務を効率化する。
テストやレポートなどはフリーフォームに対応し、専用の端末や専用の用紙は不要。テストやレポートの記入前/記入後の用紙を対にしてアップロードすることで、学籍番号、氏名、点数といったOCRで読み取る部分を簡単に指定できる。
読み取り結果は画像とテキストが対で表示され、修正も簡単に行える。一覧はExcelファイルとしてダウンロードが可能で、読み取ったテストやレポートなども各学生ごとのPDFファイルとしてダウンロードできる。
サービスの提供価格(税別)は、大学向けの「in Campus Scan 大学」が年額100万円から、小中高校向けの「in Campus Scan 小・中・高」が年額50万円から。システムはクラウド型のほか、学内のサーバーにシステムを構築するオンプレミス型にも対応する(「in Campus Scan 大学」のみ)。
また、2018年下期には、「in Campus Series」とキヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANCE」との連携機能を追加する予定で、複合機から直接「in Campus LMS」へのアップロードを可能にする。これにより、採点結果の集計から学生・生徒へのテストやレポートの返却までの一連の工程を「in Campus Series」上で実現することが可能になる。