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キヤノンMJ、タブレット端末のカメラを利用したペーパーレス化ソリューション「Mobile Captureソリューション」を提供
2018年5月29日 13:13
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は、タブレット端末のカメラを活用して申し込み書類などのデジタル化を行うことで業務効率化を支援する「Mobile Captureソリューション」を6月1日に提供開始する。
キヤノンMJでは、膨大な帳票や紙書類を扱う金融機関などを中心に、OCRソリューションやドキュメントソリューション、BPOを提案することで業務プロセスの変革を支援してきた。
一方、金融機関では、タブレット端末の普及により提案書や申込書のペーパーレス化が進んでいるが、契約手続き時に顧客から預かる書類を職員が支社や営業所に持ち帰るなど、紙を介在した業務が残っており、手続き開始までのタイムラグや書類の紛失リスクが課題となっている。
キヤノンMJでは金融機関のこうした課題に対応するため、Mobile Captureソリューションの提供を開始する。ソリューションは、独自のアプリケーションにより、タブレット端末のカメラで撮影した画像データを、キヤノンのカメラ制御や画像エンジンを活用して補正し、視認性の高いOCRデータとして取り込むことができる。
アプリケーションは、撮影している画像をリアルタイムで解析し、書類が取り込みに必要な大きさになっているか、ピントが合っているかといった条件を検知し、最適な状態の際に自動でシャッターを切る機能を搭載。撮影した画像データは、台形補正や影の除去などOCR処理に最適化した画像補正が行われ、スキャン画像のように鮮明な画像を生成することで、OCRの読み取り精度を向上させる。
タブレット端末の操作に不慣れな職員でも、分かりやすいナビゲーションにより簡単に操作でき、顧客先ですぐに書類をデータ化できる。業務や要望に合わせて、業務システムや基幹システムと連携させることもでき、提案から手続きまでのワークフローを自動化し、業務の効率化と顧客満足度向上を実現する。
ソリューションは、日本生命保険相互会社、第一生命保険株式会社、住友生命保険相互会社に採用されており、各社の新契約、保全、支払いなどのさまざまな生命保険業務で活用することで、業務の効率化が期待できるとしている。
ソリューションの価格は1000万円(税別)から。個別システム開発費込みで、顧客のシステム構成およびシステム開発規模などにより価格は変動する。
また、流通業や製造業など多くの業種でも証明書や申込書などの紙文書を扱う業務が残っており、キヤノンMJではソリューションを各業種や業務に展開することで、エントリー業務からBPOまでエンタープライズ向けドキュメントソリューション事業を強化し、2020年までに年間100億円の売上を目指すとしている。