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デジタルアーツ、Web/メールのセキュリティをクラウドサービス「DigitalArts@Cloud」として提供

i-FILTERとm-FILTERのクラウド版

 デジタルアーツ株式会社は18日、Webセキュリティ製品「i-FILTER」、メールセキュリティ製品「m-FILTER」のクラウドサービスとして、「DigitalArts@Cloud(デジタルアーツアットクラウド)」を発表した。それぞれのクラウド版「i-FILTER@Cloud」「m-FILTER@Cloud」を、5月9日より提供開始する。

 i-FILTERは、標的型攻撃を始めとした外部からの攻撃対策と、組織内部からの情報漏えい対策を1つの製品で実現する、プロキシ型のWebセキュリティソフトウェア。Webフィルタリングにより、不適切なWebサイトへのアクセスをブロックしたり、Webメールの利用や掲示板の書き込みを禁止したりすることで、Web経由の情報漏えいを防止するとともに、その内容を記録・確認・保存できる仕組みにより、内部統制対策としても有効に機能するという。

 一方のm-FILTERは、法人向けのゲートウェイ型メールセキュリティソフト。外部からの標的型メール攻撃対策機能や、内部からの情報漏えい対策機能を実現するフィルタ機能「m-FILTER MailFilter」、アーカイブ機能「m-FILTER Archive」、迷惑メール(スパム)対策機能「m-FILTER Anti-Spam」を提供しており、必要な機能のみを選択して導入することも、全機能を一括して利用することもできる。

 今回提供する「DigitalArts@Cloud」は、それぞれの最新版であるi-FILTER Ver.10とm-FILTER Ver.5をベースとしたクラウドサービス。Webセキュリティ、メールセキュリティの両機能をセットで導入すると、Webとメール双方からのマルウェア感染対策やデータ流出対策が可能になり、セキュアなネットワーク環境を実現できるという。

 また、外部からの標的型攻撃対策と内部からの情報漏えい対策が同時に実現できるため、複数のセキュリティ製品やサービスを組み合わせて多層防御するコストが削減できるほか、過剰な投資や管理工数の抑制にもつながるとした。

 管理者向けの機能としては、統合簡易設定画面や統合レポート画面を新機能として標準搭載する。このうち統合簡易設定画面は、管理者が簡単な操作のみでポリシー設定などを行える画面設計を採用。導入後すぐに運用を開始できるとした。一方の統合レポート画面では、i-FILTER@Cloudとm-FILTER@Cloudのログを統合・分析し、アクセス履歴などの詳細のレポート化を体系的に行えるという。このため、万一マルウェアに感染し不正アクセスがあった場合などに、感染経路の確認や、ほかに同様の不正アクセスがないかといった確認作業を実施できる。

 価格例(税別)は、500ライセンスの場合、i-FILTER@Cloudが年額8400円/ユーザー、m-FILTER@Cloudが年額8400円/ユーザー。

「統合レポート」トップ画面とインシデント詳細画面イメージ