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デジタルアーツ、危険な送受信メールの検知・対応サービス「m-FILTER@Cloud Dアラート発信レポートサービス」を提供

 デジタルアーツ株式会社は26日、クラウド版のメールセキュリティ製品「m-FILTER@Cloud」の利用者を対象に、危険な送受信メールによるインシデントを検知し、その対応方法を案内する「m-FILTER@Cloud Dアラート発信レポートサービス」を2月13日に提供開始すると発表した。

 デジタルアーツでは、Webセキュリティ製品「i-FILTER」やメールセキュリティ製品の「m-FILTER」の機能を利用して収集したWebサイトやメールの情報をもとに、危険なURLへのアクセスや危険なメールの受信があったことを通知する「Dアラート」を、2018年から提供している。

 攻撃者がマルウェア感染の入り口としてメールを利用するケースは多く、インシデントを防ぐには、誰がどのようなメールを送受信したのか迅速に特定することが必要となる。しかし、Dアラートでは、危険なメールの受信が発生していることは分かっても、どのユーザーがいつ受信し、どのようなメールかまでは分からなかったため、顧客自身がDアラートのページでIoC(侵害の痕跡)などを確認し、ユーザーを特定する必要があった。

 新たに提供するDアラート発信レポートサービスは、m-FILTER@Cloudを利用する顧客を対象に、危険な送受信メールの検知、送受信メールの詳細情報、その対応方法をレポートで提供する。デジタルアーツのセキュリティリサーチラボが、Dアラート発生時に同サービスを契約している顧客のメールアクセスログを顧客の代わりに自動で調査し、送受信した危険なメールについて、送受信者のユーザー名の特定までを含めて「Dアラート発信レポート」として通知する。

 受信メールのみでなく送信メールも対象としているため、Emotetのように感染端末から外部にマルウェアメールを送付してしまっていた場合も、アラート対象となる。これにより、外部から指摘されるまで分からなかったといった事例も防げる。

 具体的な内容としては、発生日時や送受信メールアドレス、対象メール数、送信元IPアドレス、件名、添付ファイル名などの詳細な調査結果を通知する。レポートを確認するだけで、危険なメールを送受信したユーザーを特定でき、いち早くインシデントに対応できる。

 Dアラート発信レポートサービスの価格は、1ライセンスあたり月額200円(税別)。