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インフォマティクス、トンネル保守点検においてHoloLensベースのMRシステムの有効性を検証

鴻池組と共同で

 株式会社インフォマティクスは5日、株式会社鴻池組と共同で、自社のMR(Mixed Reality、複合現実)システム「GyroEye Holo(ジャイロアイ ホロ)」の実証実験を実施したと発表した。中国地方整備局鳥取西道路 気高第2トンネル工事にて利用し、トンネル保守点検での有効性を検証している。

 GyroEye Holoは、日本マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」と連携して、設計図面をホログラムとして1分の1スケールで現実世界に投射し、建築・土木現場などにおいて、さまざまな検証を視覚的に支援するシステム。

 当初、建築施工現場での利用を想定して開発されたが、社会インフラ分野の企業からも多数問い合わせがあったことを受け、トンネル点検調査の効率化における有効性を検証するため、鳥取市内のトンネル工事現場にて、2017年12月21日に実証実験を実施している。

 今回実証実験が行われたトンネルMRは、トンネルの2次元および3次元の施工関連データを、点検・診断時に任意の位置で呼び出し、現状の画像と高精度でマッチングさせて簡単に比較できる技術。本検証では、維持管理だけでなく、施工管理や品質管理の分野への活用も含めて有効性を検証した。

 その結果、有効性が確認されたとのことで、インフォマティクスでは今後、社会インフラ企業へのGyroEye Holoの提供を通じて、トンネル・橋梁などのインフラ構造物の維持管理、また工事中の施工・品質管理においても効率化できるように支援していく考えだ。