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ぷらっとホーム、LPWAをサポートしたエッジコンピューティング対応のIoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT VX2」

 ぷらっとホーム株式会社は20日、IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoTシリーズ」において、新モデル「OpenBlocks IoT VX2」を発表した。2018年2月の出荷開始を予定している。

 OpenBlocks IoTシリーズでは、中央集約型だったIoTシステムの分散処理化に対応し、エッジコンピューティングの利点を受けるために、それまでのモデルよりも性能を大幅に強化した「OpenBlocks IoT VX1」を、2016年10月に発表している。

 今回発表されたOpenBlocks IoT VX2はこの後継となるモデルで、64ビットCPUのAtom E3805(1.33GHz、デュアルコア)を搭載する点は従来と同様だが、メモリを1GB→2GBへ、ストレージ(eMMC)を8GB→32GBへ強化。さらに、Ethernetポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)を1ポート→2ポートへ増強するなど、ハードウェア性能やインターフェイスの強化を行っている。

OpenBlocks IoT VX2

 また、LPWA通信のLoRaWANを新たにサポートしており、「LoRaWAN通信モジュール」をオプションで追加できる。サービスとしては、NTTドコモやNTTネオメイトの通信網に対応し、農業施設、工場をはじめ、さまざまな用途でのIoTシステムの構築を支援するとした。

LoRaWAN通信モジュールを装着したところ

 それ以外のインターフェイスは、GPIO/I2C、Audio、USB 3.0、UART(RS-485)、CAN(FTDI)、Bluetooth 4.0、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)などに加え、オプションでEnOcean、Wi-SUN、3G/LTE、地域BWAにも対応する。ただし、従来対応していたRSC-232Cは対応を終了している。

 このほか、長期運用をサポートするため、年単位でのサブスクリプションサービスとハードウェア保守を提供。サブスクリプションサービスでは複数年の長期サポートを提供するとともに、IoTゲートウェイの統合遠隔管理クラウドサービス「AirManage for IoT」を標準で利用できるようにしている。なおOpenBlocks IoT VX2には、標準で1年間のハードウェア保守(センドバック保証)とサブスクリプションサービスが付属しているとのこと。

 さらに今回、搭載するファームウェアを最新の「IoT Gateway Firmware 3.0」に強化した。

 BLEやEcOceanなどの通信プロトコルへの対応、LPWA通信やCAN(Controller Area Network)のサポートなどに加え、双方向メッセージハンドリングシステム「Plat'Home Data Handling Module System(PDHMS)」を搭載し、双方向通信への対応を行っている。またこれ以外にも、Dockerコンテナのサポート、最新Node-REDの標準搭載、Lua言語のサポートなど、さまざまな強化が行われているとのことだ。