イベント

NICT、タチコマが育つ「WarpDrive」新機能やLLMの「AIセキュリティ評価基盤」などを展示

Interop Tokyo 2026ブースレポート

 最新のネットワーク技術を中心としたICT技術やソリューションのイベント「Interop Tokyo 2026」の展示会が、6月10日~12日に幕張メッセで開催された。

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のブースでは、サイバーセキュリティの研究開発成果を産学官で活用する「サイバーセキュリティネクサス(CYNEX)」の取り組みを展示していた。

 CYNEXでは、A、S、E、Cの4つのCo-Nexsがそれぞれ活動している。特に、Co-Nexs A(Accumulation & Analysis)に含まれる、サイバー攻撃観測・分析システム「NICTER」や、対サイバー攻撃アラートシステム「DAEDALUS」、サイバー攻撃誘引基盤「STARDUST」などが展示されていた。

NICTのブース
サイバーセキュリティネクサス(CYNEX)の紹介
NICTER、DAEDALUS、STARDUSTの展示

 中でも3月に大型アップデートを実施した「WarpDrive」が大きく取り上げられていた。WarpDriveは、Web媒介型サイバー攻撃の実態把握と対策技術向上のためのユーザー参加型プロジェクトで、アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」のキャラクターなどが取り入れられている。

 3月のアップデートでは、ユーザーがChromeブラウザで閲覧したWebサイトに応じてタチコマ(攻殻機動隊シリーズに登場する思考戦車)が育つ「エージェント育成」機能が追加されたのが最大の変更点だ。閲覧したサイトのカテゴリーによって、タチコマのタイプ(外見)が変化し、ユーザー独自のタチコマを育てることができる。

WarpDriveの大型アップデートの紹介
閲覧したWebサイトに応じてタチコマが育つ「エージェント育成」機能

 もう1つ取り上げられていたのが、AIセキュリティ研究センター(CREATE)の活動だ。「AIを守る(AIのセキュリティ)」、「AIで守る(AIによるサイバーセキュリティ)」、「AIを信頼する(AIの解釈性・プライバシー)」の三本柱で研究開発をしている。

 ブースではそのうち、AIを守る分野で、「AIセキュリティ評価基盤」の展示とデモを行っていた。LLMに対して、さまざまな攻撃シナリオやベンチマークによって、安全性や悪用リスクを評価するプラットフォームだ。現在は研究段階で、サービスとしては未公開。

 デモでは、Mac mini上でAIセキュリティ評価基盤を動かし、複数のLLMに対して用意されたデータセット(プロンプト集)を送って、LLMごとに、毒物の作り方を尋ねるような危険なプロンプトへの反応を集計していた。

「AIセキュリティ評価基盤」の展示
「AIセキュリティ評価基盤」のデモ
データセットを選んでLLMに送る
評価結果