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Kubernetesを使った最新の開発アプローチを紹介――、「Google Cloud Anthos Day」開催

Google Cloudのセッションを徹底レポート

 Google Cloud Japanは1月30日、カンファレンスイベント「Google Cloud Anthos Day」を開催した。前回までの名称「Google Cloud Kubernetes Day」から改名したイベントで、Kubernetesやコンテナ、GKE(Google Kubernetes Engine)、Anthosの企業での活用について解説するイベントだ。

Google Cloud Anthos Day

 今回のGoogle Cloud Anthos Dayでは、企業におけるコンテナやマイクロサービスといったクラウドネイティブ技術と、GKEのハイブリッドクラウド管理プラットフォームであるAnthosについて、Google Cloudが解説を行った。

 同時に、JR東日本や、みんなの銀行(ふくおかファイナンシャルグループ)、アサヒビールを中心とするアサヒグループ、NTTドコモ、日経新聞といった大手企業の事例が紹介されている。

 本稿ではそのうち、Google Cloudのセッションについてレポートする。

Kubernetesは2020年には“あらゆる業界のあらゆる企業”に?

 カンファレンスの開会において、Google Cloudの北瀬公彦氏(Head of Enterprise Marketing)は、企業でのKubernetesの採用状況について「2018年はゲームやサービス事業などの中の先進的な企業だったが、2019年には、あらゆる業界の中の先進的な企業になった。2020年にはあらゆる業界のあらゆる企業になるだろう」と述べ、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)とデベロッパーエクスペリエンスの「2つのDX」の重要性について語った。

Google Cloud 北瀬公彦氏(Head of Enterprise Marketing)
企業のKubernetes利用の変遷

 またGoogle Cloudの佐藤聖規氏(技術部長)は、Anthosの特徴として、「Modernize anywhere」「ポータビリティとロックイン回避」「一貫したDeveloper Experience」「セキュリティガードレール」「統合管理」の5点を挙げた。

 そして、「いま(サーバーで)Linuxが共通言語であるのと同じように、KubernetesやAnthosが共通言語になるようにしたい」と語った。

Google Cloud 佐藤聖規氏(技術部長)
Anthosの5つの特徴