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「Google Cloud VMware Engine」の一般提供開始を発表、東京リージョンでは2020年下半期に提供開始予定

 米Googleは14日(米国時間)、Google Cloud上でVMwareワークロードを動作可能にする「Google Cloud VMware Engine」の一般提供開始を発表した。2020年第2四半期に米国北バージニア(us-east4)とロサンゼルス(us-west2)の両リージョンで提供を開始し、下半期には東京を含む8つのリージョンへ拡大する予定。

 Google Cloud VMware Engineは、Google CloudへVMware環境を移行して実行するためのサポートを、エンドトゥエンドで提供するサービス。完全な冗長ネットワークを備えた、Google Cloudのスケーラブルな高性能インフラ上に構築されており、高いパフォーマンスと信頼性によって本番環境でのエンタープライズワークロードをサポートするという。

 利用にあたっては、コンポーネント(vSphere、vCenter、vSAN、NSX-T、HCX)を含むネイティブVMware環境にGoogle Cloud Consoleから直接接続することにより、数十分以内にオンプレミスのワークロードをGoogle Cloudに移行・拡張可能。アプリケーション変更によるコストや複雑さに煩わされることなく、シームレスにクラウドへの移行を実現するとしている。

 また、ユーザー企業は自社のオンプレミス環境で利用しているIT管理ツールやサードパーティサービスは引き続き活用できるとのことで、Googleでは、NetApp、Veeam、Zerto、Cohesity、Dellなどのストレージ、バックアップ、障害復旧の大手プロバイダと連携することで、サードパーティ向けのソリューションを確実にサポートするとした。

 なおVMwareからは、VMwareベースのクラウドサービスに対する最高評価「VMware Cloud Verified」の認定を受けており、オンプレミスとクラウドの間の運用の継続性は証明されているとアピールしている。