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5Gの年になる? モバイル通信業界を席巻するクラウド

プライベート5Gを生かすには考え方の転換が必要

 MWCではプライベート5G関連でも多くの情報アップデートがあった。スペインのTelefonicaは、AWSとの提携を強化して「AWS Outposts」(遅延を抑えるオンプレミス用ハードウェア)上で動作するエッジコンピューティングとプライベート5Gネットワークを提供すると発表した。

 Cisco Systemsは、従量課金でプライベート5Gを提供する「5G-as-a-Service」を発表した。同社が所有する設備をオンサイトに設置して、パートナーが管理する。

 Microsoftも、企業顧客向けにプライベート4G/5Gネットワークを提供する「Azure Private 5G Core」のパブリックプレビューを開始した。

 ブレークを予感させるさまざまな動きだが、懐疑的な見方もある。

 英国の市場調査会社Omdiaのプライベートネットワーク主任アナリストPablo Tomasi氏は、「皆が望んでいるにもかかわらず、今年は5Gの年とはならないだろう」と予言する。

 「LTEではできないが、プライベート5Gでならできるという機能には、まだ多くの不確定要素がある」とLight Readingのポッドキャストで述べている。

 Forbesは、プライベート5Gの導入にあたっては、以前からの考え方の転換が求められると指摘。「5Gは単に4Gネットワークを強化したものではない」「現在の5Gの機能は、ビジネスリーダーらが想像もしなかった革新的なソリューションを生み出す機会を提供する」と言う。

 ユーザー企業がどう取り組むかがカギになりそうだ。