特別企画

ランキングで振り返る、2014年のクラウド業界動向(7月~9月)

【7月】

 1位は、富士通によるパナソニックITソリューションズの買収。パナソニックの情報システム子会社だった同社は「富士通ITマネジメントパートナー株式会社」に社名を変える。2位と6位には、「Docker」のコンテナ型仮想化に対応したRHEL7とCentOS 7の記事が仲良くランクイン。

 そのほかでは、9位に入ったジョイゾーの「システム39」というサービスに注目だ。kintoneの開発容易性を生かし39万円の定額でシステム開発を請け負うもの。「定額システム開発」として話題のこの種のサービスだが、SIの在り方をどう変えるのかが興味深い。

【8月】

 1位は京セラドームでのBeacon導入事例。スマホでビールの売り子を呼び出せるというユニークなサービスに注目が集まった。Beacon自体の注目度も高く、このあとも関連サービスがたびたびランキングに顔を覗かせることとなる。

 2014年6月に改正労働安全衛生法が成立し、従業員50名以上の事業所でストレスチェックが義務化された背景から、メンタルヘルス関連サービスの話題が4位に。2015年12月1日に施行予定なので、組織としてどのように対応すべきか、今のうちからチェックしておくことをオススメしたい。

【9月】

 1位は女子高でのiPad mini導入事例。学校が生徒へ配布し「返却も不要」だったのがユニークな点。まだまだ学校や教育委員会ごとに異なる生徒・児童タブレットの導入方法。今後も引き続き、この話題は追っていきたい。

 9位にはOSSの脆弱性の話題が。2014年は、OpenSSLやbashなどで重大な脆弱性が見つかり、セキュリティ業界を震撼させた1年だった。

編集部