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WHI HDのタレントマネジメントシステム「CTM2.0」、組織の状態を可視化する「センサスサーベイ」機能を追加

 株式会社WHI Holdings(WHI HD)は27日、「COMPANY Talent Managementシリーズ」(以下、CTM2.0)の新機能として、組織の状態を可視化する「センサスサーベイ」機能を追加したと発表した。

 「COMPANY Talent Managementシリーズ」は、Works Human Intelligenceが提供する大手法人向け統合人事システム「COMPANY」とサイダスが提供するタレントマネジメントシステム「CYDAS」が融合した製品。「COMPANY」の人材データに、「CYDAS」のノウハウや直感的なUI/UX、AI技術を組み合わせることで、精度の高い人材データの分析と活用を可能にしている。

 今回の新機能は、企業が組織サーベイを実施し、その結果をダッシュボードで表示することなどにより、組織の強み・課題の発見やアクションプランの策定をサポートするもの。組織サーベイは、企業の状況に合わせて設問文や実施頻度を柔軟に設定でき、実施回ごとに質問の追加・変更・削除を行えるという。

 また、質問内容の変更履歴は自動で管理されるため、複数年にわたる正確な推移分析が可能となり、組織の経年変化を的確にとらえられるほか、自由記述形式と選択式の多段階評価を組み合わせることで、組織の現状を把握するためのデータを多角的に収集できるとした。

 さらに、自動スクロールや回答の自動保存・途中再開機能などにより、設問数が多いサーベイでも回答途中の離脱を防ぎ、「回答が大変」という従業員の心理的負担を軽減する仕組みを搭載。忙しい従業員でも無理なく協力できる環境を整えることで、質の高いフィードバック収集に貢献するとしている。

 こうして実施されたサーベイの集計結果は、ダッシュボード上でグラフィカルに表示可能。スコア比較のダッシュボードでは、組織や社員区分(正社員・契約社員・パートなど)、年齢、役職、職務などの切り口で結果を比較表示でき、例えば「正社員にとって評価・報酬への満足度は高い一方で、雇用形態にかかわらず成長・キャリアに対する満足度は低い」など、どの層がどの項目に課題を感じているかを、直感的かつ多角的に分析できる。

 さらに、生成AIを利用した「AIレポート」では、レポート対象者(役員・人事部・組織長など)に応じて、サーベイ結果の要約、組織の強み・改善が必要なポイントなどを自動生成するため、分析作業を効率化するとした。

 なお、「CTM2.0」の既存機能であるパルスサーベイ機能(従業員のモチベーション状態を計測できる機能)と組み合わせることで、従業員エンゲージメント向上のサイクルをより継続的かつ包括的に支援可能。また、統合人事システム「COMPANYシリーズ」との連携性により、異動履歴や勤怠情報などの客観的データも活用し、従業員の声と実態をひも付けて分析することで、よりデータドリブンな組織課題の発見と対応策の立案を支援していく予定である。