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AI時代にネットワークトラフィックはどう変わる?――米Cisco幹部
「Cisco Live US 2026」での新発表も紹介
2026年7月9日 06:15
シスコシステムズ合同会社は、米Cisco Systems(以下、Cisco)のデイヴ・ウェスト(Dave West)氏(シニアバイスプレジデント グローバルスペシャリスト)と、ブリンク・サンダース(Brink Sanders)氏(シニアバイスプレジデント グローバル ネットワーキング セールス)を囲むプレスラウンドテーブルを7月8日に開催した。
両氏は、Ciscoの「One Portfolio」戦略について、同社が米国ラスベガスで5月末から6月上旬にかけて開催した「Cisco Live US 2026」での発表内容をまじえて語った。
AI時代に向けて、さまざまな製品をシンプルに運用できるようにする必要がある
ウェスト氏は、AIによって世界で劇的な変革が起きていると語り、そこで行動を起こすには可視性と洞察が必要だと語る。そしてこの時代において、インフラの課題となるものとして、複雑さ、コントロール、起こりうる問題の察知の3つをウェスト氏は挙げた。
その中でのCiscoについて、ウェスト氏は「ネットワークやセキュリティの分野で市場をリードしていることはよく知られている」としつつ、買収などにより製品ポートフォリオを広げている中で、それらをシームレスに統合してシンプルにしていかなければならないと語った。
「ネットワークはAI時代の重要なインフラだと考えている。ビジネスで日々使っているサービスや機能は、ネットワークがなければ機能しない。どのようなAIモデルやアプリケーションを使っても、インフラが不可欠となる。そのため、ネットワークは成功のための絶対的な基礎だ」(ウェスト氏)。
こうした中で、「シリコン(チップ)からオプティクス、ネットワーク、セキュリティ、オブザーバビリティ、コラボレーションを統合して提供できるのはCiscoだけ」とウェスト氏は主張した。
サンダース氏は、AI時代の中でも、生成AIに質問や指示を与えて回答を得るチャットボットはネットワークに大きな影響を与えなかったが、自律的に動くAIエージェントではAIのトラフィックが24時間流れるようになり、ネットワークトラフィックのパターンが変わってきていると説明。さらに、これからフィジカルAIへ進むと、異なる新たな考慮事項や要件が現れるだろうと語った。
またサンダース氏は、Claude MythosなどのフロンティアAIモデルが脆弱性を見つける時代になり、CiscoとFoundry Researchによる調査では86%の企業が過去12カ月間にAI関連のセキュリティインシデントを経験したことがあるという結果を紹介。「ネットワークのモダナイズを迫られている」と語った。
Cisco Live US 2026での新発表を紹介
Cisco Live US 2026での新発表については、多数の発表の中から、「運用のシンプル化」「セキュリティ」「次世代機器」の3点に絞って紹介された。
運用のシンプル化については、統合管理プラットフォーム「Cisco Cloud Control」が発表された。Cloud Controlについて、ウェスト氏は「クラウド上で利用可能なすべての機能を1カ所で管理し運用できるプラットフォーム」と定義し、「SplunkもMerakiもDuoも、すべて集約してオーケストレーションし、全体にわたってポリシーを適用できる」と説明した。
サンダース氏も、「アンビエントなエージェントが継続的に監視することで、ネットワークを最適化したり、デプロイ前にデジタルツインで設定を評価したりできる」と紹介した。
セキュリティについては、複数の要素をサンダース氏は紹介した。ベースとして、Cloud Controlでも紹介されたように、さまざまなネットワーク機器やアプリケーションにわたって一貫した共通ポリシーがある。そして、運用をシンプルにできるようなプラットフォームや、セキュアなインフラを提供する。
さらに「Hybrid Mesh Firewall」により、ポリシーを中央で設定し、さまざまなネットワーク機器にわたって適用する。
そのほか、アイデンティティ管理とゼロトラスアクセスの制御が、エージェンティックAIでより重要になるとサンダース氏は語った。
次世代機器としては、スマートスイッチの「Cisco C9550」や、セキュアルーター、Wi-Fi 7対応製品、産業用ネットワーク製品といった新製品が発表されたとサンダース氏は紹介した。











