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NTT-ATのRPAツール「WinActor Ver.7.2.1」、ひな型ファイルからのシナリオ自動生成機能を搭載

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は19日、RPAツール「WinActor」の新版「同 Ver.7.2.1」を販売開始すると発表した。表に記載した業務フローや、業務分析・可視化ツールから出力された情報に基づいて、WinActorのシナリオを自動的に作成する「シナリオひな型作成機能」を新たに提供する。

 WinActorは、NTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、NTT-ATが商品化した純国産のRPAツール。Windowsアプリケーション、Webアプリケーションで行うさまざまなPC操作を「シナリオ」として記録し、自動化することができる。

 新版では、自動化したいPCの操作手順を記載した表形式(Excel、CSVなど)のシナリオひな型ファイル(所定フォーマット)から、WinActorシナリオのベースを自動生成できる機能を搭載した。BPM・BPRといった業務分析ツールのレポートを、シナリオひな型ファイルの記述レベル(粒度)に近いものとすることで、ツール間のギャップを埋められるため、業務分析レポートからWinActorシナリオのベースを自動生成可能になり、さらに連携の可能性が広がるとしている。

 また、業務内容を詳しく把握する現場担当者が、作業手順を表に記入したり、業務分析ツールから出力されたログ出力結果を表に転記したりすることでも、WinActorのシナリオのベースが生成されるようになるので、シナリオ生産性が向上するとのこと。

シナリオひな形ファイルの例
シナリオひな形ファイルからシナリオ生成

 加えて今回より、Microsoft 365、Google Workspaceの利用方法として、サブシナリオ(同梱シナリオ部品)方式とAPI利用方式の2種類の方式を追加した。サブシナリオ方式では、Microsoft 365 Web版のOffice(Word/Excel)やGoogle Workspaceのアプリケーション(ドライブ/スプレッドシート)をブラウザで操作することが可能。API方式では、Microsoft OneDrive上に格納されたExcelファイルの操作や、Gmailを利用したメールの送受信を行える。

サブシナリオ(Microsoft 365利用例)

 このほか、初心者向けノーコードエディタ「WinActor Storyboard」のUI改善、シナリオ編集の効率を上げるショートカットキー提供なども行われた。