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営業DXサービス「Sansan」、対話型AIを活用した模擬演習機能「AI営業ロールプレイング」を提供

 Sansan株式会社は7日、営業DXサービス「Sansan」の利用者に対し、実験的な機能を提供している「Sansan Labs」において、対話型AIを活用した模擬演習機能「AI営業ロールプレイング」を実装したと発表した。

 商談は営業活動における重要な要素だが、顧客を前にすると緊張したり予期せぬ質問を受けたりするなど、想定通りに進まない場面も多いため、多くの企業ではロールプレイング形式の模擬演習を取り入れている。しかしこうした演習を行うには、経験豊富な顧客役の準備やシナリオ策定、実施後のフィードバックが必要であり、準備や日程調整、事後の対応に工数がかかるため、急な商談時には実施が難しい点が課題だったとのこと。

 今回はそうした課題に対処するため、未来の働き方を体験してもらうための実験的な機能を、Sansanの利用者に対して提供しているSansan Labsにおいて、対話型AIを想定顧客に見立ててチャット形式で対話を行い、次回の商談を取り付けるまでの一連の流れを模擬演習できる「AI営業ロールプレイング」機能が実装された。

 同機能では、「初級」「中級」「上級」の3段階から難易度を選択し、想定顧客の「業界名」「部署名」などを入力するだけで、チャット形式の演習が開始される。入力された情報を基に、AIが業界動向や有価証券報告書を分析し、自動で商談相手の性格やプロフィールを生成して顧客役を務めてくれるという。また、次の商談日程を取り付けることが演習のゴールとして設定されており、ユーザーは、日程調整の許諾を得るまで自由に質問や提案を行える。

AI営業ロールプレイング 画面イメージ

 演習の最後には、会話を通してユーザーが商談相手との信頼関係構築から提案までをどのように行えたかといったまとめや、全体を通して「良かった点」「改善点」「獲得した商談ですべきこと」などが細かくフィードバックされる。

 なお、AIが顧客役として設定した人物像の「名前」「年齢」「性別」「部署・役職名」「性格」「業務上での悩み」「直近・中長期での課題」なども開示されるほか、過去に実施したロールプレイングの内容も確認できるので、効果的な振り返りに活用できるとのことだ。

フィードバックのイメージ
AIが設定した想定顧客のイメージ