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Sansan、商材情報からAIが営業先をリストアップする新機能を「Sansan Labs」で提供

議事録作成機能、決算説明会の書き起こし記事の要約機能も

 Sansan株式会社は15日、営業DXサービス「Sansan」の利用者に対して実験的な機能を提供している「Sansan Labs」に、GPTを活用した新機能を追加したと発表した。「AI企業検索 -BtoB商材-」と「議事録メーカー」、「5分で読める決算説明」の3機能を実装している。

 営業DXサービスのSansan内にあるSansan Labsでは、未来の働き方を体験できる実験的な機能を提供しており、自社で蓄積した名刺データをはじめとした接点情報や企業情報を活用し、営業活動の効率化や社内コラボレーションの活性化、顧客接点の分析などに役立つ機能を利用者に無料で提供している。

 今回はそのSansan Labsにおいて、利用者から要望が多く寄せられた「AI企業検索 -BtoB商材-」を含めた3つの新機能を実装した。

 「AI企業検索 -BtoB商材-」は、B2B商材の説明文を入力すると、その商材で解決できる課題をAIが自動で分析して、顧客への提案例を構成する機能。自社の商材で解決できる課題と提案シナリオをAIが客観的に言語化するので、提案書作成時のヒントや新しいアイデアを得られ、商談準備を効率化できるという。

 また、各社の有価証券報告書を基に、課題を持つ企業をリストアップ可能なため、新たなアプローチ先を発見できるとした。

 2つ目の「議事録メーカー」は、商談のメモや文字起こしテキストを入力すると、テンプレートに沿った議事録をAIが自動生成してくれる機能。テンプレートは自由に作成でき、会議の目的や決定事項、ネクストアクションなど、抽出したい項目を任意に指定できるとのこと。

 3つ目の「5分で読める決算説明」は、ログミー株式会社の「ログミーFinance」が提供する決算説明会の書き起こし記事を要約し、その企業の直近の動向を把握できるよう支援する機能。最新の決算説明資料から、特に営業パーソンが頻繁にチェックする項目である「業績概要」「事業別の概要」「将来の契約や見通し」の3つに分けて要約する。さらに詳細を確認したい場合は、ログミーFinanceの該当記事ページに遷移して確認を行えるとのこと。