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セイコーソリューションズ、「NTPクロック」の無線LAN接続モデルに新ラインアップを追加

NTPサーバーと同期する“ネットワーク型時計”

 セイコーソリューションズ株式会社は5日、施設内の時計をシステム時刻と同期するネットワーク型時計「NTPクロック」の無線LANモデルのラインアップに、コストパフォーマンス向上と軽量化を実現させた新製品「NCA-3012」を追加すると発表した。2025年1月からの販売を予定している。

NCA-3012

 NTPクロックは、NTPサーバーから時刻を受信・補正し、施設内のPCやシステムと同じように、正確な時刻を表示できるネットワーク型時計。施設内のネットワークを介して時刻情報を受信するため、標準電波が届きにくい建物内や地下でも正確な時刻を表示できる点がメリットで、病院での医療処置や工場での生産管理など、正確な時刻管理が求められる場面で、業務の効率化や安全管理の向上に寄与するという。

 さらにセイコーソリューションズのNTPクロックは、時刻情報の受信元を選択できることから、自社内の時刻配信サーバーを設定することにより、インターネットを介さず時刻を同期可能で、電子カルテなどの個人情報や生産計画などの機密情報を扱う環境でも安心して利用できるとした。

 また無線LANモデルの場合は、既存の無線LANに接続設定するだけで、すぐに利用開始できるので、フロア内のレイアウト変更が生じた場合にも、速やかに設置場所の追加・変更を行えるとのこと。

 今回発表された新モデルは、無線LAN対応・アナログ型の「NCA-3012」。単三電池3本で約1年間動作し、SNMPを用いて稼働状況や電池残量を監視できるため、スイッチやルーターなどと同様にネットワーク機器として一元管理を行えるとしている。

 同期方法はNTP(同期間隔6時間~1週間)、対応する無線LANはIEEE 802.11 b/g/n(2.4G)。セキュリティはWPA2-PSK(AES)またはWPA2-EAP(AES)に対応する。

 なお今回は、時刻配信サーバーとNTPクロックの従来モデルがセットになったスターターパックのラインアップにも、「NCA-3012」が追加されるとのことだ。