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さまざまな生成AIモデルをクラウド上で試せる「GitHub Models」、限定パブリックベータへの登録受付を開始

 GitHubは8月1日(米国時間)、さまざまな生成AIモデルをクラウド上で試せる「GitHub Models」を発表した。同日、限定パブリックベータへの登録の受付を開始した。

GitHub Models

 GitHub Modelsでは、GitHubサイトの中に用意されたプレイグラウンド環境(Web上で試せる環境)において、さまざまな生成AIモデルにアクセスし、さまざまなプロンプトやモデルパラメータを無料で試せる。今回の発表では、利用できる生成AIモデルとして、Llama 3.1(Meta社)、GPT-4oとGPT-4o mini(OpenAI社)、Phi 3(Microsoft社)、Mistral Large 2(Mistral AI社)の名前が挙げられている。

プレイグラウンドでさまざまなプロンプトやモデルパラメータを試せる

 プレイグラウンドで試したモデルを、クラウドIDE環境の「GitHub Codespaces」に取り込む滑らかな移行パスも用意しており、モデルを使った推論コードを実プロジェクトに入れる前に試すこともできる。さまざまな言語やフレームワーク、サンプルコードも用意されているという。

 そして開発プロジェクトになれば、GitHub CLI(ghコマンド)に用意されたGitHub Modelsのコマンドを使い、GitHub Actionsでプロンプトを評価することも可能だ。

 さらに、運用段階になれば、GitHubのアクセストークンをAzureのサブスクリプションと認証情報に置き換えることで、Azure AIでプロダクション環境を動かせるとした。

 なおGitHubとMicrosoftでは、GitHub Modelsに入力したプロンプトや出力結果は、モデルプロバイダーと共有したり、学習に使ったりすることはないと断り書きを入れている。

 GitHubでは、この先数カ月の間に、GitHub ModelsのGA(一般公開)に向けて、さらに多くの言語やビジョン、ほかのモデルなどを追加していくとしている。

この先数カ月、さらに拡充していく予定

 なお今回の発表にあたり、Harvard大学のDavid J. Malan教授が、「CS50」(コンピュータサイエンスの入門コース)において、この秋にGitHub Modelsをテストし、学生がAIをより簡単に実験できるようにすることも発表されている。