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GitHub、生成AI機能「GitHub Copilot Workspace」を登録制テクニカルプレビューとしてリリース

 GitHubは4月29日(米国時間)、生成AIにより、アイデアからタスクリストを作ってコーディングしていく作業を自然言語による指示から支援する新機能「GitHub Copilot Workspace」を、登録制のテクニカルプレビューとしてリリースしたと発表した。

 GitHub Copilot Workspaceは、GitHubのIssue(課題の指摘)などを元に、AIを使って、コーディングのタスクリストを作ったり、それをコードに落とし込んだり、プルリクエスト(変更コードの提案)を提出したりするのを助ける。2023年のGitHubの年次イベント「GitHub Universe」で計画としてアナウンスされた機能だ。

 今回の発表においてGitHubは「Copilot Workspaceは自然言語でソフトウェアを作るラディカルに新しい方法」とし、「開発者の創造性に取って代わるのではなく、創造性をより速く簡単に届けるように作られている」とコメントしている。

仕様/変更プラン/コードを、Issueやアイデアから生成AIが自動生成

 以下は説明動画でデモされたGitHub Copilot Workspaceの機能だ。

 GitHub Copilot Workspaceは、Issueからは、各Issueのページの「Open in workspace」ボタンで呼び出せる。すると、自動的にSpecification(仕様)のリストが生成される。これは人間が追加や編集などができるようになっている。

IssueからGitHub Copilot Workspaceを呼び出す
Specificationが生成される
Specificationは編集できる

 そこからさらにPlan(ソースコードの変更プラン)が自然言語形式で生成される。これも人間が編集できる。ここからソースコードも生成される。

Planが自然言語形式で生成される
Planも編集できる
ソースコードも生成される

 さらに、GitHub Copilot Workspaceから、コンテナベースの環境でターミナルを開いたり、コードをクラウドIDE「GitHub Codespaces」で開いたりしてデバッグなどを実行できる。

ターミナルも開ける
コードをクラウドIDE「GitHub Codespaces」で開ける

 完成したら、GitHub Copilot Workspaceからプルリクエスト作成に進むと、AIにより文案も作られる。

プルリクエスト作成

 Issueから以外にも、コードリポジトリなどからは、「Code」ボタン(Gitでコードを取得するURLを表示したり、GitHub Codespacesを呼び出したりするところ)に追加された「Copilot」を選び、その場でやりたいことのアイデアを入力して呼び出せる。

 そのほか、GitHub Copilot Workspaceはモバイルにも対応しており、スマートフォンからも同様に仕様やコードを生成できる。

コードリポジトリからアイデアを入力してGitHub Copilot Workspaceを呼び出す
スマートフォンからも利用できる