人事労務クラウド「SmartHR」、外部クラウドサービスにシングルサインオンできる「IdP機能」を提供

　株式会社SmartHRは16日、クラウド型人事労務ソフトウェア「SmartHR」のホーム画面から、企業が導入している外部クラウドサービスにワンクリックでログインできるシングルサインオン（SSO）機能「IdP機能」を、7月25日より提供開始すると発表した。

　「SmartHR」は、雇用契約や入社手続き、年末調整などのさまざまな労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積できるクラウド型の人事労務ソフトウェア。今回は同サービスのID／パスワードを利用して外部クラウドサービスにログインできる「IdP機能」を新たに追加した。

　従業員側は、業務の始まりに「SmartHR」にログインすることで、業務に必要なクラウドサービスに都度ログインすることなく、それらのサービスを利用可能になるため、ID／パスワード管理の負担がなくなるという。

　一方で管理者側では、「SmartHR」に蓄積されている従業員データを活用し、従業員の入社・異動・退職などに合わせて、アクセス権の付与や変更・停止が行えるようになるほか、パスワードの使い回しを防げることから、セキュリティ強化にもつながるとした。あわせて、パスワード忘れなどによる情報システム部門への問い合わせも減少が見込めるので、業務効率化も実現するとしている。

　なおSmartHRでは、今後、「SmartHR」を各クラウドサービスのアカウントのマスターとして利用していけるように、雇用形態別課金の導入や、入社・異動・退職など従業員のライフサイクルを起点にアカウントの作成・削除が自動化される機能や、アカウントの棚卸し機能の追加といった展開を計画しているとのことだ。