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人事労務クラウド「SmartHR」、生成AIが人事・労務に関する問い合わせに回答するアシスタント機能を提供
自社の文書データをAIが自動学習し回答を生成
2025年6月25日 09:00
株式会社SmartHRは24日、クラウド型人事労務ソフトウェア「SmartHR」の有料オプション機能として、人事・労務に関する問い合わせに生成AIが回答する「AIアシスタント」を、7月下旬より提供すると発表した。従業員からの問い合わせに自動回答するのみならず、問い合わせ内容の集約と一元管理にも貢献するとしている。
「AIアシスタント」は、管理部門が事前にアップロードした就業規則やマニュアル等の資料を基に、生成AIが従業員の問い合わせに自動で回答する機能。従業員が「SmartHR」のホーム画面上の検索バーに欲しい情報を入力することで、チャット形式でAIとやり取りでき、スマートフォンアプリからも同様に問い合わせを行えるので、PC端末を持たない従業員であっても、時間や場所を問わずいつでも欲しい情報にアクセスできるという。
AIアシスタントはホーム画面上にウィジェットとして表示されるため、ログイン後すぐに問い合わせが可能。また、回答の基となった文書ファイルは情報源として表示され、従業員は原本ファイルを閲覧できる。
一方、管理者は回答の生成元になる文書ファイルを「データソース管理」からアップロード可能。文書ファイルは、pdf/txt/csv/md/docx/xlsx/pptx形式に対応する。なお、文書ファイルごとに情報にアクセスできる雇用形態を選択できるため、文書への適切なアクセスコントロールを実現するほか、AIの学習データは当該企業の回答のみに利用されるため、他企業に公開されることはないとした。
人事労務担当者は、利用状況や、どのような質問が多いかなどのデータを利用状況レポートから確認可能。問い合わせが多いにも関わらず正しく回答できていない質問がある場合、回答の生成元となる就業規則・マニュアルなどを改善することで、回答精度の向上につなげられるとしている。