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さくらインターネット、NVIDIAのGPUを搭載した生成AI向けコンテナ型クラウドサービス「高火力 DOK」を提供

 さくらインターネット株式会社は27日、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第2弾として、コンテナシリーズ「高火力 DOK(ドック)」を提供開始した。

 「高火力 DOK」は、NVIDIAのGPUを使用して、顧客が事前に用意したDockerイメージの実行ができる、コンテナ型クラウドサービス。イメージ内に実行環境をパッケージングすることで、毎回の環境構築の手間をかけずにサービスを利用できる。利用時間に応じた時間課金制のため、コスト削減にもつながる。

 「高火力 DOK」の利用可能な機能は、タスクの実行、タスクモニタリング(タスクの状態をコントロールパネルまたはAPIで確認可能)、ログ管理(コンテナ内で出力したログ情報をダウンロード可能)。プラットフォームはLinux/AMD64。

 料金は、「NVIDIA V100」プランがGPUメモリ32GBで、1秒あたり0.06円(税込)。コンテナ実行開始から実行終了までの実行期間が課金対象となる。また、「NVIDIA H100プラン」も今後提供予定としている。

 さくらインターネットは、2016年からGPUクラウドサービスを提供しており、2024年1月に提供を開始した「高火力」は、大規模言語モデルなどの生成AIを中心とした利用を想定したサービスで、第1弾として提供しているベアメタルシリーズ「高火力 PHY」では、接続インターフェイスをこれまでの200Gbpsから400Gbpsに増速した追加整備分を、6月12日に提供開始している。

 さくらインターネットでは、サービス提供開始を記念して、「高火力 DOK」NVIDIA V100プランの利用料を最長3カ月無償化、「さくらのクラウド」で利用可能な合計2万円分の割引クーポンを提供するキャンペーンを実施する。