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さくらインターネット、NVIDIA H100 GPUを搭載したAI向け大規模クラウドインフラを石狩データセンターに整備

 さくらインターネット株式会社は16日、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受けたと発表した。これに基づき、さくらインターネットでは、AI時代を支えるGPUクラウドサービスの提供に向けて、3年間で130億円規模の投資をし、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を搭載した、合計2EFLOPS(エクサフロップス)の大規模クラウドインフラを整備することを決定した。

 取り組みは、民間で初めて経済産業省から認定された、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に基づくもの。さくらインターネットでは、AIに関わるコンピューティングリソースを安定供給確保することは、日本のデジタル社会を発展させるために必要不可欠と考え、申請を決定したとしている。

クラウドコンピューティングに最適化した「石狩データセンター」

 今後構築を進めていくGPUクラウドサービスは、大規模言語モデルなどの生成AIを中心とした利用を想定している。GPUには、NVIDIAの「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を2000基以上採用するなど、高い演算性能および拡張性に優れたサービス内容としていく予定。

 サービスは、さくらインターネットが運営する石狩データセンターでの提供を予定する。石狩データセンターは、北海道の冷涼な外気を活用した外気冷房および水力発電を中心とした、再生可能エネルギー電源100%のCO2排出量ゼロを実現している。

 サービスの提供は、2024年1月以降を予定する。また、サービスのラインアップや料金体系などのサービス内容に関して、アンケートを開始した。アンケートでは、無償トライアルと有償の先行利用の申し込みが可能。