ニュース

アライドテレシス、モジュラースイッチ「AT-SBx908 GEN3」が大規模ネットワークの統合管理に対応

VPNアクセスルーター「AT-ARX200S-GTX」の機能強化も実施

 アライドテレシス株式会社は21日、ネットワーク機器のOS「AlliedWare Plus」向けファームウェア「Ver.5.5.5-1.1」のダウンロード提供を、自社のWebサイトにて開始すると発表した。

 今回のアップデートでは、まず、アドバンスドレイヤ3のモジュラースイッチ「AT-SBx908 GEN3」が、ネットワーク運用管理ソリューション「AMF PLUS」の中核機能である「AMF PLUSコントローラー」機能に対応した。AMF PLUSでは、マスター機がメンバー機を管理する仕組みを提供しているが、コントローラーは複数のマスターを統合管理することが可能で、広域・多拠点ネットワークの一元管理を実現できる。

 AT-SBx908 GEN3は、新規リリースとなるライセンス(AT-SBx9G3-APC60-1Y-2025など)を追加することで、コントローラーの機能を利用できるようになり、複雑化するネットワーク環境における、効率的かつ堅牢な運用が可能になるとしている。

 なお、AT-SBx908 GEN3は、先般リリースされた拡張モジュール「AT-XEM3-2DQ」やQSFP-DDモジュール「AT-QSFPDD-1CU」により、400Gbpsインターフェイスの利用に対応したとのことだ。

 新ライセンス「AT-SBx9G3-APC60-1Y-2025」の価格は264万円(税込)。有効期間は1年、60マスターの管理まで対応する。

AT-SBx908 GEN3

 また、10Gigabit Ethernet(10GbE)に対応したレイヤ3インテリジェント・スタッカブルスイッチ「x540Lシリーズ」では、管理可能なAMF PLUSメンバーのスイッチと、AWC(Autonomous Wave Control)対応の無線LANアクセスポイントの台数が合計100台の範囲内で、例えばスイッチを20台、アクセスポイントを80台といったように、用途に応じて自由に配分できるようになった。この機能についても、別途ライセンスの購入が必要となる。

 スタンダードVPNアクセスルーター「AT-ARX200S-GTX」では、新規ライセンス(AT-RT-WL10ADD-1Y-2024など)のリリースにより、最大50台のアクセスポイントの管理に対応。加えて、特定の送信元からのマルチキャスト通信を効率的に行うPIM-SSM(Source-Specific Multicast)をサポートし、例えば映像配信や会議システムなどで、帯域を無駄にせず安定したネットワーク通信とパフォーマンスの向上を支援できるとしている。

 さらには、今回のファームウェアから最大60℃までの動作温度に対応。アライドテレシスでは、高温になりやすい屋内設備や空調が制限された環境でも、安定した動作を実現するとアピールしている。

 新ライセンス「AT-RT-WL10ADD-1Y-2024」の価格は1万5400円(税込)。有効期間は1年で、10アクセスポイントまでの管理に対応する。

AT-ARX200S-GTX