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さくらインターネット、石狩データセンターに「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」2000基を整備完了

 さくらインターネット株式会社は1日、同社の石狩データセンターにおいて、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を約2000基整備する計画が完了したと発表した。これにより、生成AI向けクラウドサービス「高火力」は、計算能力2.0EFLOPS(エクサフロップス)を達成したという。

 2023年6月に発表された同計画は、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する、経済産業省の認定を受けている。2025年3月末までの完了を予定していたが、多くの引き合いがあり、予定よりも前倒しで整備を進め、2016基の「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を整備完了する運びとなった。さらに2027年12月末までには、約8000基(16.9EFLOPS)を整備する計画となっている。

石狩データセンターにおける「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」

 さくらインターネットでは、2016年からGPUリソースサービスを提供しており、2024年1月には大規模言語モデルなどの生成AIを中心とした利用を想定したクラウドサービス「高火力」を提供開始した。「高火力」は、2024年1月から第1弾としてベアメタルシリーズ「高火力 PHY」を、2024年6月から第2弾としてコンテナシリーズ「高火力 DOK」を提供している。今後、「高火力」では時間単位で貸し出しができ、かつ環境構築の柔軟性が高いクラウドシリーズの提供など、さらにサービスを拡大する予定としている。

 さくらインターネットは、コンピューティングリソースを安定供給確保し、デジタルインフラ企業として今後もデジタル社会の継続的な発展へ寄与していくとしている。