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NTT-AT、ネットワークトラフィック可視化・分析システム「@FlowInspector」強化

NetworkBrainとの連携により、トラフィック異常の原因究明の早期化を支援

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は5日、ネットワークトラフィック可視化・分析システム「@FlowInspector」の機能を強化し、NTT-ATのネットワーク可視化/自動化&マップベースマネジメント「NetworkBrain」との連携機能を追加すると発表した。販売開始は2024年秋を予定している。

 @FlowInspectorは、独自のモニタリング手法「LWPI(Lightweight Packet Inspection)」を用いたネットワーク監視装置。パケットを計測するプローブと、各プローブからの計測情報を集約するコントローラーから構成され、複数の観測点の監視を集約して、統合的に実行できる。

 また、各プローブをNTP(Network Time Protocol)・PTP(Precision Time Protocol)によって時刻同期させることにより、広域ネットワークの2地点間のレイテンシ(遅延)を高精度に計測可能となるため、遅延要因の特定やパフォーマンスの向上を支援できるとした。

 今回の強化では、は同製品と、ネットワークマップ(ネットワーク構成・パス構成)を自動的に生成し、ドキュメンテーション・トラブルシューティング・設定変更の自動化を支援する製品「NetworkBrain」との連携機能を搭載する。

 これにより、@FlowInspectorでのトラフィック異常の検知を契機として、同製品の監視画面において、定期的に自動更新されるNetworkBrainのネットワーク構成・パス構成を表示できるようにした。これらの情報をトラフィック監視グラフとともに表示することで、ネットワーク機器やパスの異常の原因となっている箇所の特定を早期に行えるようになるとのことだ。

運用者による監視例(トラフィック異常⇒パス構成変化の確認)

 なおNTT-ATでは、6月12日~14日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される展示会「Interop Tokyo 2024」に@FlowInspectorを出展するほか、同展示会のネットワークを構築する「ShowNet」プロジェクトにも参画するとしている。