ニュース

NTT-AT、運用保守機能を拡充したネットワークトラフィック分析・可視化システム「@FlowInspector Ver.3.5」

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は、ネットワークトラフィック分析・可視化システム「@FlowInspector」において、運用保守機能を拡充した新版「同 Ver.3.5」を7月から販売開始すると発表した。

 @FlowInspectorは、NTT-AT独自のLWPI(Lightweight Packet Inspection)モニタリング手法を用いたネットワークトラフィック分析・可視化システム。同手法によって、複雑にカプセル化され複数サービスが重畳されたネットワークにおいても、高価なパケットキャプチャ専用装置を導入せずに、サービスごとのトラフィックのリアルタイム可視化・詳細分析を可能にするという。

 今回の新版では、テンプレートから運用保守者が所望する情報を選択することにより、トラフィック計測(何をどのようなルールで計測するか)、表示・操作画面、グラフ等の設定を簡単に行えるようになった。

 また、遠隔地に置かれた複数プローブで取得した時刻情報を組み合わせることにより、2点間のレイテンシーとジッターを計測する機能が搭載された。これを利用すると、例えばクラウドネットワークとオンプレミスネットワークといった、複数ネットワーク間のレイテンシーとジッターの計測が可能になる。

 @FlowInspectorコントローラからネットワーク監視装置に対して、SNMP Trapによるアラート・異常検知の通知を出せるようになるほか、ネットワーク監視装置から、SNMPポーリング監視で@FlowInspectorの状態(コントローラ/プローブ)を監視できるようにした。これによって、ネットワーク監視装置連携によるネットワークトラブルの原因究明が、より容易になるとしている。

 なおNTT-ATでは、6月14日~16日に幕張メッセで開催される展示会「Interop Tokyo 2023」に同製品を出展するとともに、同展示会のネットワークを構築する「ShowNet」プロジェクトにも参画するとのことだ。