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NTT-AT、ネットワークトラフィック分析・可視化システム「@FlowInspector」にマルチプロトコル対応ソフトウェア版を追加

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は13日、ネットワークトラフィック分析・可視化システム「@FlowInspector」の製品ラインアップに、マルチプロトコル対応ソフトウェア版を追加し、販売を開始した。価格は要問い合わせ。

 @FlowInspectorは、複雑にカプセル化された仮想ネットワークや、ネットワークスライシングにより複数サービスが重畳されたネットワークにおいても、サービスごとのトラフィックのリアルタイム可視化や詳細分析を可能にし、サービス品質測定などを実現する製品。

 異常トラフィックの検知や他製品からのアラート通知など、さまざまなインシデントを契機としてパケットを効率的にキャプチャする機能を備えるため、巨大なストレージに膨大なキャプチャデータを保存してその中から異常なフローを探し出して解析する必要がなくなり、運用・異常分析のコストを削減できる。

 これまで、@FlowInspectorではFPGAを活用してパケットフィルター処理をハードウェア化することで、10Gbpsのトラフィック分析を実現していたが、新製品はソフトウェアでの提供となり、キャプチャできるインターフェイス速度は1Gbpsまでとなるものの、トラフィックの観測点の自由度が増し、クラウド内における詳細なトラフィック分析や多地点設置による品質劣化箇所の切り分けなど、幅広いシーンで利用できる。

 また、ネットワークサービスを支える多様なプロトコルを識別できる機能が追加され、これによりIoTサービスやスマートファクトリーなど、さまざまなネットワークに対応することで、多種多様なネットワークサービスの品質向上、運用効率化に貢献するとしている。

 NTT-ATでは、4月14日~16日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2021」に製品を出展し、同社ブースおよびShowNetで展示する。また、製品のFPGA技術のベースを開発したNTTデバイスイノベーションセンタでは、Interop Tokyo 2021において100Gbpsに帯域を拡大した技術を出展する。