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セゾン情報システムズ、Amazon ECSとの連携に対応した「HULFT10 for Container Services」を提供

さまざまな「HULFT10」製品を順次提供予定

 株式会社セゾン情報システムズは9日、ファイル転送ソフトウェア「HULFT」の新版として、「HULFT10」を提供すると発表した。メジャーバージョンアップは10年ぶりになるとのことで、稼働環境に応じた製品を順次発売する予定。第1弾としては、Amazon Elastic Container Service(ECS)に対応した「HULFT10 for Container Services」を、同日よりAWS Marketplaceにて販売開始する。

 HULFTは、企業の情報システム内に混在するメインフレームやUNIX、Linux、Windowsのほか、クラウド上のシステムで生成されるログデータやCSVファイルなどのあらゆるデータを、ファイル単位で転送するソフトウェア。

 今回新たに提供されるHULFT10 for Container Servicesは、コンテナのメリットを享受しつつ、基幹系システムとのデータ連携を柔軟かつ安全に実現したいといった企業のニーズに応えるために開発されたもので、オンプレミスのサーバーやクラウド上の仮想サーバーで運用されている基幹システムと、クラウドのコンテナ環境を利用した周辺システムとの連携を、容易に行えるようになるという。

 なお製品では、ファイル転送前後のWeb APIリクエストにより、外部サービスとシームレスに連携できるほか、通信経路とファイルの暗号化による、セキュアな通信環境を実現しているとのこと。さらに、AWS Marketplaceからすぐに入手でき、購入・利用・支払いのプロセスを一元管理可能な点もメリットとしている。

 HULFT10 for Container Servicesの料金は、時間単位の従量課金となり。1コンテナ・1時間あたり2.3ドルから。なお今後は、Microsoft AzureやGoogle Cloudで提供されるコンテナサービスについても、対応を検討しているとのことだ。

 またセゾン情報システムでは、HULFT10について、以前から提供しているWindowsおよびLinuxのサーバーOSや、メインフレームOS(z/OS)に対応した製品のリリースも予定している。