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セゾンテクノロジー、AWS環境で構築されたデータ・AI活用基盤と他システムとの連携を容易にする「HULFT 10 for Container Services」最新版

 株式会社セゾンテクノロジーは5日、安全にファイルを転送するマネージドファイルトランスファー(MFT)機能を備える「HULFT」の最新ラインアップで、パブリッククラウドのコンテナオーケストレーションサービスに対応した「HULFT10 for Container Services」のアップデート版(Ver.10.1.0)を提供開始した。

 最新版では、Amazon S3へのファイル送信・受信に対応。Amazon S3は、スケーラビリティのあるオブジェクトストレージで、非構造化データ、構造化データを問わず大量のデータを保存できるため、ダッシュボードや可視化、ビッグデータ処理、リアルタイム分析、機械学習など、さまざまなタイプの分析を実行し、的確な意思決定に役立てられる。

 サーバーレスでコンテナの実行ができるコンピューティングエンジン「AWS Fargate」にも対応。HULFT10 for Container Servicesの稼働環境であるAmazon ECSは、コンテナ実行の起動タイプとして「Fargate起動タイプ」と「EC2起動タイプ」を選択できるが、アップデートにより「Fargate起動タイプ」も選択可能になる。これにより、サーバーレスでコンテナを運用できるようになるとともに、HULFTをデプロイする手順も簡略化され、一つのテンプレートを使用するだけで利用できる。

 さらに、転送負荷に応じて、転送コンテナを追加起動する「スケールアウト」と、使われていない転送コンテナを減らす「スケールイン」に対応する「オートスケーリング機能」を追加。各種リソース監視により、転送コンテナの負荷を判断し、スケジュールによるスケーリングを設定することでリソースの最適化が可能となる。

 セゾンテクノロジーでは今後、「HULFT10 for Container Services」について四半期ごとのアップデートを計画しており、Microsoft AzureやGoogle Cloudで提供されるコンテナオーケストレーションサービスへの対応も検討するとしている。