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請求書受領クラウド「バクラク請求書」、インボイス制度対応をアップデートし担当者の業務負荷軽減を支援

 株式会社LayerXは25日、クラウド型請求書受領サービス「バクラク請求書」において、適格請求書等保存方式(以下、インボイス制度)対応をアップデートすると発表した。これにより、経理担当者の仕訳・記帳業務の負担や、ミスを軽減できるという。

 バクラク請求書は、受け取った請求書をAI-OCRが自動でデータ化した上で、仕訳データや振込データの自動作成、および会計システム連携をシームレスに実行できるクラウドサービス。今回のアップデートでは、今回のアップデートでは、インボイス制度開始後の適切な仕訳・記帳をサポートする一連の機能を追加した。

 まず、適格請求書発行事業者との取引かどうかに応じて、税区分の初期値が入力補完・サジェストされるようになった。適格チェックの有無・選択された税区分・取引日に応じて、免税事業者等からの仕入の経過措置を考慮した消費税額が自動で計算されるため、取引ごとに適切な税区分を選択する際の手間・ミスが軽減される。

 2つ目のアップデートでは、適格請求書発行事業者との取引であるにもかかわらず、「課対仕入(控80)10%」のような、免税事業者等との取引に用いる経過措置を適用した税区分が選択されている場合、選択された税区分が不適切である旨を伝えるアラートが掲出された。

 アラートは仕訳行ごとに掲出がされるので、1枚の請求書に適格適格請求書発行事業者の明細と免税事業者等の明細が混在するケースでも、適切な適格判定と消費税額の計算を行える。これにより、不適切な税区分が選択されていても一目で分かるため、仕訳時の適切な税区分の選択の効率化・ミスの低減をサポートするとした。

 3つ目のアップデートは、帳簿の保存のみで仕入税額控除が認められる「特例」への対応。例えば、3万円未満の公共交通機関利用などで証憑が存在しない場合でも、内訳に「特例」を設定しておくことで、摘要欄に「公共交通機関特例」の旨が自動で記載され、適切な税区分が選択される。取引ごとに「特例」に該当するかの判断・摘要への特例事項の記載が自動で行われることから、判定・記入の手間や記入漏れ・ミスを低減するとしている。