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Dataiku Japanが戦略説明会、「誰もが日常的にAIから恩恵を得られる世界を目指す」

 Dataiku Japan株式会社は5日、同社のビジョンや戦略について説明会を開催した。Dataikuは、AIプラットフォームを提供する企業で、2013年にパリで創業、現在は米国ニューヨークに本社を構えている。2021年に日本に進出し、翌年Dataiku Japanを設立。今年4月、カントリーマネージャーに佐藤豊氏が就任している。

Dataikuとは

 佐藤氏は、過去にTableau Japan株式会社のカントリーマネージャーや株式会社セールスフォース・ジャパンの常務執行役員を務めており、これまでもデータ活用の民主化を推進してきた人物だ。

 同氏は説明会の中で、国際経営開発研究所の昨年の調査から、「日本はビッグデータと分析の分野、そしてアジャイル性において、世界最下位と評価されている」と指摘。また、日本企業のAIへの取り組みについても、「いまだ実験ステージの企業が多く、展開しているプロジェクトは10件程度、多くても100件ほど。一方、世界の先進企業は1000件以上のプロジェクトに取り組んでいる」とし、「Dataikuは、日本の顧客を次のレベルに持っていくことを力強く進めていきたい」と述べた。

Dataiku Japan カントリーマネージャー 佐藤豊氏

 Dataikuは、「Everyday AI」というキャッチフレーズのもとで事業を展開しており、あらゆる組織とあらゆる人が、日常的にAIから恩恵を得られるような世界を目指している。「すべての人に力を与え、AIのモデルの展開を数カ月ではなく数日で実現する。そして、数多くのAIモデルを一括して管理するAIライフサイクルを全社的に展開する。これがDataikuの目指す組織と社会の姿だ」と、佐藤氏は説明する。

Dataikuの目指す世界

 その目指す世界の実現に向け、Dataikuではデータ活用やAI活用が手軽にできるようなプラットフォームを提供している。「Dataikuは、BIの世界でドラッグ&ドロップを実施していたように、AIもドラッグ&ドロップでできるようなプラットフォームだ。RやPython、SQLなどの言語が理解できなくても、AI製品やデータプロダクトを作成する流れを、ビジュアルフローで分かりやすく可視化することが可能。また、機械学習が出した内容も、そのままではデータの意味が分かりづらいが、データの専門家でなくても理解できるようビジュアル化する」と佐藤氏。「これにより、データの専門家は得意な分野によりフォーカスし、ビジネスの専門家もデータから知見を得て自ら担当する領域でより力を発揮できるようになる」と話す。

Dataikuの画面

 Dataikuは、データの準備からモデルの開発、本番展開、そしてデータを可視化し消費するところまで、エンドトゥエンドで提供するソリューションとなっている。「さまざまなソリューションの組み合わせで同じような機能を提供する企業はほかにも存在するが、すべてをひとつのプラットフォームで提供できるのはDataikuだけだ」と佐藤氏はいう。

エンドトゥエンドでソリューションを提供

 「2013年創業の当社は後発組だが、それが強みになっている。ビジネスの専門家でもデータの専門家でも、共同作業でプロダクトを拡大しようと取り組む顧客に対し、Dataikuはひとつのプラットフォームですべてを提供する。他社製品は、それぞれの段階で別々のツールが必要となるため、コラボレーションに溝ができてしまう。その結果、従来型のアナリティクスや機械学習プラットフォームを提供する企業からDataikuへの大規模なリプレースが非常に多い」(佐藤氏)

 日本市場では、「パートナーエコシシステムの拡大、ブランド認知力の向上、ターゲット顧客の開拓、日本市場への最適化に取り組む。また、エンタープライズ市場にフォーカスし、ビジネス価値の向上に注力して顧客の成功を支援する。そのためにカスタマーサクセスチームを設置し、顧客に寄り添った提案をしていく」と佐藤氏は述べた。

日本市場での取り組み

 すでに世界では600社以上の顧客を獲得し、国内にも株式会社カネカや株式会社LIXILなど、さまざまな業種や業界で採用されているDataiku。社名は「データ」と「俳句」を組み合わせた造語だという親日の同社が、今後どこまで日本市場に浸透していくのか見守りたい。

数字で見るDataiku