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さくらインターネット、NVIDIA H100 GPUを搭載した生成AI向けクラウドサービス「高火力 PHY」を提供

 さくらインターネット株式会社は24日、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を搭載した、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第一弾として、ベアメタルシリーズ「高火力 PHY(ファイ)」を1月31日に提供開始すると発表した。

 さくらインターネットは、2023年6月16日に、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受けており、AIに関わるコンピューティングリソースを安定供給確保することは、日本のデジタル社会を発展させるために必要不可欠であると考え、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の開発を決定したと説明。3年間で130億円規模の投資を行うことも決定しており、今回のサービス提供開始後も、引き続き顧客の需要に応えられるよう、サービスを拡大する予定としている。

 提供を開始する高火力 PHYは、NVIDIA H100 Tensor コア GPUをサーバー1台あたり8基搭載し、サーバー間の通信を200Gbps×4本の回線で行えるなど、大規模言語モデルなどの生成AIを中心とした利用を想定した仕様となっている。また、サービスは、再生可能エネルギー電源100%で運営する石狩データセンターでの提供を予定しており、これによりCO2排出量ゼロを実現しながら、生成AIを開発できるとしている。

 高火力 PHYのサーバースペックは、CPUがIntel Xeon Platinum 8480+(56コア)×2、GPUがNVIDIA H100 SXM 80GB×8、メモリが2TB、OS用のローカルディスク(NVMeSSD)が400GB×2(RAID1)、非OS用のローカルディスク(NVMeSSD)が7.68TB×4。グローバル回線(標準)は100Mbps、ローカル回線(専用サーバーPHYサービスネットワーク)が4Gbps(2Gbps×2)、ローカル回線 インターコネクト(広帯域ロスレスネットワーク)が200Gbps×4。電源は冗長有り。OSはUbuntu Server 22.04 LTS。

 価格(税込)は、定価が304万6120円、1年コミットプランが274万1508円、3年コミットプランが243万6896円。また、今後、時間単位で貸し出しなどの、プランの拡充を検討中としている。